Data IntegratorもGoldenGateも「12c」に。自社データベース製品などとの連携を強化、大量データ活用を前提としたデータ統合を支援する。
米オラクルは、クラウドコンピューティング利用やビッグデータ分析を支援するデータインテグレーション製品「Data Integrator 12c」「GoldenGate 12c」を発表した。
両製品はデータサービス、データフェデレーション、メタデータ管理、大量データ移動、リアルタイムレプリケーションなどの包括的データインテグレーション機能を提供。両製品間、およびOracleの関連製品との連携も強化されている。
Data Integratorは幅広いニーズに対応した包括的データインテグレーションプラットフォーム。12cでは新たにフローベースのマッピングモデル、再利用可能なマッピング、ステップバイステップのデバッガなどを提供してデベロッパの生産性向上を図った。
また、Enterprise Manager 12cやWarehouse Builderといった自社製品との連携を強化したほか、Apache HadoopやHadoop向けSQLインターフェイスであるHive、HDFS、Oracle Big Data Applianceといった技術の統合を通じ、ビッグデータの高速処理をサポートするとしている。
一方、GoldenGateは異種データが混在する環境でのリアルタイムデータレプリケーション機能を提供するもの。12cではOracle Database 12との連携を通じてプライベートクラウド環境へのデプロイメント簡素化とシームレスな移行を支援する(Oracle Database 12cとの連携については関連記事参照)。
Oracleをレプリケーションターゲットとする場合は、新機能の「Integrated Delivery」でパフォーマンスが2倍に向上すると説明。Oracle以外のデータベースでは新機能の「Coordinated Delivery」を通じて複数のデータベース配信プロセスを使った場合のセットアップや管理の簡素化を図っている。
Sybase ASE v15.7、MySQL NDB Clusters 7.2、MySQL 5.6といった主要データベースの最新バージョンもサポートしたほか、パブリッククラウド環境でホスティングされているデータベースのリアルタイムレプリケーションにも対応した。
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