NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2013年12月5日、Webブラウザ間で音声や映像を用いたリアルタイムのコミュニケーションを実現するWebRTC(Web Real-Time Communications)を簡単に実装できるプラットフォーム「SkyWay」を発表した。
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2013年12月5日、Webブラウザ間で音声や映像を用いたリアルタイムのコミュニケーションを実現するWebRTC(Web Real-Time Communications)を簡単に実装できるプラットフォーム「SkyWay」を開発したことを明らかにし、関連ライブラリやソースコードをGitHub上で公開した。
WebRTCは、広義のHTML5の1つとして標準化が進められているコミュニケーション技術だ。専用アプリケーションをインストールすることなく、Webブラウザのみで、映像や音声を用いたコミュニケーションを行える点が特徴だ。
ただ、クライアント同士がP2Pで接続するため、通信制御のために仲介サーバを介する必要がある。SkyWayはこの仲介サーバの役割を果たすプラットフォームで、時雨堂の協力の下、Erlang/OTPで開発された。
SkyWayでは、アプリケーション開発者がWebRTCを活用したコミュニケーション機能を簡単に実装できるようにWebAPIも提供する。このAPIは、オープンソースの仲介サーバ「PeerServer」と互換性を持つ。
さらに、ブラウザ間の通信確立時の処理および通信処理を簡単に記述できるラッパーとして、「PeerJS」をベースとしたJavaScriptライブラリも提供する。これらはGitHubのNTT公式アカウントで公開されている。
NTT Comではフィールドトライアルとして、SkyWayをWeb開発者向けに無償で公開する。ここで得られた知見を基に機能改善などを行い、正式サービスとしてのリリースを目指すという。同時に、SkyWayを活用したサンプルアプリケーションとして「字幕付きボイスチャット」のソースコードも公開。今後順次、サンプルアプリケーションを追加していく予定という。
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