米Facebookが、社内で開発したモバイルアプリ用のA/Bテストフレームワーク「Airlock」の効果について紹介している。
米Facebookが、社内で開発したモバイルアプリ用のA/Bテストフレームワーク「Airlock」について、2014年1月9日のブログで紹介している。
Airlockは、Facebookが2年前にiOSとAndroid向けのアプリを書き換え、ネイティブ開発スタックを利用するようになった後に開発した。
更新版アプリをリリースするごとに、新機能のパフォーマンスや、修正によるパフォーマンスや安定性の向上、インターフェイスの変更によるユーザーのアプリ利用方法の変化や使用時間の変化を分析する必要がある。
こうした分析を行うためにアプリの各バ―ジョン間でデータを比較し、どのバージョンをリリースするかを決めるために開発したのがAirlockだという。
このプロジェクトの目的は、アプリを進化させることと、ナビゲーションモデルをシンプル化することにあったと同社は説明する。この目的の下、タブバーを画面の下部に置いてタイムラインを格納したり、友達リクエストと通知を1つのタブに組み合わせるといったタブバーのデザインをテストして、現在のiPhone向けアプリのインターフェイスに落ち着いた。
「さまざまなバージョンを開発し、リリースに至らなかったUIもあるが、それがテストというものだ」と同社は説明している。
Airlockは現在、1回の実験で10〜15のバージョンをサポートでき、片手でも使いやすいナビゲーションモデルの確立や、利用状況の把握に役立っているという。Facebookは「Airlockのおかげでネイティブでのテストが可能になり、アプリを改善してこれまで以上に高速化することができた」と結んでいる。
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