日立データシステムズとベライゾンがAWS対抗のクラウドストレージサービス提供へ企業向けクラウドストレージ提供へ

Software-Definedなストレージ環境提供に向けて、日立製作所グループのHDSと米ベライゾンが共同開発を発表。「従来のオンプレミス型ハードウェアベースのストレージモデルを補完する」としている。

» 2014年01月16日 18時58分 公開
[鈴木聖子,@IT]

 日立データシステムズ(HDS)と米ベライゾンは2013年1月15日、ソフトウェア定義型ストレージソリューションの開発で合意したと発表した。HDSの「Hitachi Content Platform」(HCP)と「Hitachi Content Platform Anywhere」(HCP Anywhere)をベースとして、IaaSとオブジェクトストレージを提供するベライゾンの「Verizon Cloud」向けソリューション開発に当たる。

 HCPは構造化されていないデータの大規模レポジトリに対応した多目的分散型オブジェクトストレージシステムで、単一のストレージプラットフォームで非構造化データの保存や保全、取得ができる。さまざまなデータ保護技術やコンテンツ保護技術によって、テープベースのバックアップや、別の場所やモバイル端末へのデータバックアップの量を大幅に削減したり、なくすことも可能だという。

 HCP Anywhereはエンタープライズ向けのファイル同期・共有ツール。企業ごとのデータコントロールポリシを維持しながら、クラウドを使って複数の端末間でデータの同期やコンテンツの共有ができる。

 Verizon Cloudは2013年10月に発表され、同年第3四半期からパブリックβを開始した。同サービスのWebページではAmazon Web ServicesやRackspaceとの比較表を掲載し、「ハイブリッドクラウド対応」「リザーブドネットワークパフォーマンス」「リザーブドストレージパフォーマンス」「データオブジェクトサイズ無制限」などの優位性を強調している。

 ベライゾンは今回の合意について、「クラウドベースソリューションの提供に革新をもたらし、従来のオンプレミス型ハードウェアベースのストレージモデルを補完するというコミットメントを促進するもの」とコメントしている。

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