オープンソースのコンテナ型仮想化ツールの最新版、「Docker 0.8」が2月4日にリリースされた。このバージョンからOS Xに正式対応している。
オープンソースのコンテナ型仮想化ツールの最新版、「Docker 0.8」が2月4日にリリースされた。OS Xに正式対応した他、ビルド命令の新機能、Linux向けの次世代ファイルシステム「Btrfs」を使った実験的なストレージドライバーなどを搭載している。
Docker 0.8は「機能よりも品質を優先した初のリリース」と位置付けられ、大量のバグ修正、パフォーマンスや安定性の向上、コードの整理などを行った。
OS Xのサポートにより、初めてLinux以外のプラットフォームに対応。Macマシン上で直接、LinuxアプリケーションをDockerコンテナとして開発・運用できるようになった。今後のリリースでは、さらに多くのプラットフォームに対応すると予告している。
ビルダー機能についてはADD命令で新たにキャッシュをサポートし、同じソースコンテンツを何度もアップロードし直す必要がなくなった。また、ONBUILD命令では、後で実行できる「トリガー」命令をイメージに追加して、そのイメージを別のビルドのベースとして使うことが可能になった。
新たにバンドルされたストレージドライバーは、ZFSの代替としてLinuxコミュニティで注目されているファイルシステム、Btrfsを利用している。Btrfsドライバーはデフォルトで無効になっており、機能させるためにはホストシステムに用意されたBtrfsパーティション上でDockerを実行する必要がある。
Docker今後、毎月第1週に新バージョンをリリースしていく予定で、次回は3月第1週に0.9のリリースを予定している。
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