マイクロソフトはVisual Studio 2013から直接、使えそうなコードを検索、記述中のコンテクストに則して自動変換も行えるアドオンを提供する。MSDNだけでなくStackOverflowなどの開発コミュニティの情報も対象だ。
米マイクロソフトは2月17日、デベロッパによるサンプルコード探しを支援する無料アドオン「Bing Code Search」を発表し、Visual Studio Galleryからダウンロード提供を開始した。対象はVisual Studio 2013だ。
ソフトウェア開発プロジェクトに使うコードは、インターネットでサンプルを見つけて再利用するケースが多く、デベロッパはMicrosoft Developer Network(MSDN)やStackOverflowなどの技術者コミュニティサイトでそうしたサンプルを探すことが多い。
ただ、こうしたWebサイトからのコードを再利用するためには、まずプログラミング環境を離れてWebブラウザに切り替え、検索クエリを入力して、検索結果の中から使えるコードを探し出してプログラミング環境に戻り、コピー&ペースして、コンテキストに合わせてコードに手を加えるという手順を踏む必要がある。
Bing Code Searchではこの手順を省き、Visual Studioから直接コードを検索できるようにした。平易な英語でクエリを入力すると、Visual Studioの統合開発環境の中で使えるサンプルコードが入手でき、コードはコンテキストに合わせて自動的に修正される。例えば「read a file line by line」(ファイルを1行ずつ読む)と入力してEnterを押すと、自分のコードに合わせた検索結果が表示されるという。
米マイクロソフトではBing Code Searchを使った場合、Webブラウザでコードを検索してコピー&ペーストするやり方に比べて60%以上の時間の節約になるという調査結果も紹介している。
開発に当たっては、Visual StudioやBingなど、マイクロソフト社内の開発チームのほか、StackOverflow、Dotnetperls、CSharp411などの開発コミュニティサイト運営チームが協力したという。
現在のところ、Bing Code Searchが対応しているのはC#のみだが、いずれ他の言語への対応も模索するとしている。
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