米グーグルの大幅値下げの翌日、AWSはさらなる値下げを発表。2014年4月1日から、既存インスタンス/データにも適用される。
米Amazon Web Services(AWS)は2014年3月26日、「Amazon EC2」「Amazon S3」「Amazon Relational Database Service」「ElastiCache」「Elastic MapReduce」の各サービスを4月1日から値下げすると発表した。
前日には競合する米グーグルが、クラウドサービスの大幅値下げを打ち出していた。ただAWSは今回の発表について、「2008年以来で42回目の値下げ」と強調している。
EC2についてはオンデマンドインスタンスの料金、リザーブドインスタンス(RI)の新規購入の料金を、それぞれ最大で40%値下げする。
S3では標準ストレージと冗長性ストレージを平均51%値下げする。米標準リージョンでは標準ストレージの最初の1Tバイトが65%下がって0.0300ドル/GBとなる(アジア太平洋・東京リージョンでは0.0330ドル/GB)。
Relational Database Service(RDS)は平均28%、ElasticCacheは同34%の値下げ。Elastic MapReduceはEC2の値下げに加えて27〜61%の値下げとなる。
今回の値下げによって、Tバイト当たり年間1000ドル未満で、hs1.8×largeインスタンスを使った大規模Hodoopクラスタの運用が可能になるとしている。
同社はオンプレミスソリューションと比べたS3やEC2の利点について、「AWSが定期的に打ち出している値下げは、新規に追加するストレージだけでなく、AWSに保存済みの既存のデータも対象になる。既存のデータの保存コストは時間の経過とともに下がっていく」と説明している。
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