現在、Webフィルタリングで多くの情報システム管理者が課題だと感じているのは、社内のPCとスマートデバイスの「一元管理」です。例えば、社内のWindows端末はオンプレミスで管理しており、iOS、Androidのスマートデバイスはクラウドで管理しているケースでは、管理の手間が二重になってしまいます。
MDMも資産管理ツールとの統合が進み、社内外の全ての端末を一元管理できるようにオンプレミスとクラウド間の連携やマルチOS対応の方向に進み始めています。Webフィルタリングも今後同様に社内外の全ての端末を一元管理できる方向に進むと考えられます。
また、スマートデバイスの普及は一段落し、業務でどう活用するかを検討するフェーズに入り始めています。新たな課題として、業務システムをスマートデバイスで閲覧するに当たり、クライアント証明書配布の簡便化や、検証工数削減のために、Safariなどの標準ブラウザで業務システムを閲覧しつつ、インターネットも標準ブラウザを使って“フィルタリング可能な状態で”閲覧したいなどのニーズが出てきています。
今後のさらなるスマートデバイスの活用に向けて、Webフィルタリングはより進化を遂げていくことでしょう。
■更新履歴
【2016/02/02】最新状況に合わせて内容を精査の上、更新しました。
【2014/04/09】初版公開。
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