米グーグルが、「Monitoring as a Service」を目指すベンチャー企業Stackdriverを買収。同社はクラウド環境の統合運用管理やオートスケールのための環境を持っている。
米グーグルは2014年5月7日、クラウド環境のモニタリングサービスを展開する米新興企業Stackdriverが、グーグルのCloud Platformチームに加わったと発表した。買収金額は公表していない。
Stackdriverは2012年に創業され、クラウド内で構築・運営しているサプリやサービスをモニタして、エラーやパフォーマンス、挙動、運用状況などをチェックできるサービスを提供している。これまでは主にAmazon Web Services(AWS)を対象としてきた。
創業者2人はVMwareの出身で、AWSなどのクラウド環境をモニターする難しさを実感した経験から、今後はクラウドモニタリングのニーズが高まると予想したという。AWSがSaaSへのアクセスを容易にしたように、「『サービスとしてのモニタリング』へのアクセスを容易にする」という目標を掲げている。
Google Cloud PlatformはAWSとの競争が激化する中で、Stackdriverの機能を取り込んで先進的なモニタ機能の提供を目指す。今後数カ月でこの分野にさらなる投資を行っていく方針だと説明している。
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