「Git v2.0.0」正式リリース挙動に幾つか変更も

2014年5月28日、分散型バージョン管理システムの最新版となる「Git v2.0.0」が正式リリースされた。

» 2014年06月02日 20時00分 公開
[鈴木聖子@IT]

 分散型バージョン管理システムの最新版となる「Git v2.0.0」が2014年5月28日に正式リリースされた。リリース候補の段階で幾つかの問題が見つかったために、正式リリースが当初予定より1週間ほどずれ込んだという。

 Linuxカーネルのメーリングリストに投稿されたリリースノートによると、Git v2.0ではpush先を指定せずに「git push」を実行した場合のデフォルトのセマンティックが、従来の「matching」から「simple」に変更された。

 これにより、フェッチ先と同じリモートにプッシュする場合でカレントブランチがそのリモートブランチと連携する設定になっている場合、または通常のフェッチ先とは違うリモートにプッシュする場合、カレントブランチのみが同じ名称のブランチにプッシュされるようになった。この設定は「push.default」で変更でき、セマンテックを従来通りの「matching」に戻すことも可能。

 また、サブディレクトリ内で「git add -u」「git add -A」をパスを指定せずに実行した場合、「git commit -a」などのコマンドと一貫性を保つためにツリー全体で処理が実行されるようになった他、「git diff-files」の「-q」オプションの廃止といった変更が行われた。「git svn」のデフォルトのプレフィックスは、特に指定しない限り、refs/remotes/origin/の下に置かれるようになった。

 この他にも、UIやワークフローなどの変更やフィックスが多数盛り込まれている。

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