米オラクルもOpenDaylightに参加を表明。Solaris 11.2にOpenDaylight SDN機能を実装する。
米オラクルは2014年6月5日、Software Defined Networking(SDN)のオープンソースプロジェクト、「OpenDaylight Project」への参加を表明した。Solaris 11.2にOpenDaylight SDNを統合し、アプリケーション駆動型のSDN機能を実装する。
OpenDaylightはSDNとNetwork Functions Virtualization(NFV)を推進するオープンソースプロジェクトで、主要ネットワーク関連ベンダーなどが参加して2013年4月に発足した(関連記事)。
オラクルはSolaris 11.2へのOpenDaylight SDN統合によって、Solarisコンテナーを使った仮想化とアプリケーション駆動型SDN技術、OpenStackディストリビューションを組み合わせ、効率的かつセキュアで手ごろなクラウドコンピューティングのためのソフトウェアプラットフォーム提供を目指す。
顧客はOpenDaylight対応のSDNデバイスやアプリケーション、サービスでSolarisの仮想化およびSDN機能が利用可能になる。また、SolarisのOpenStackディストリビューションを使って、共通のオープンプラットフォーム上に構築されたOracle SPARCおよびx86システム、Oracleストレージ、幅広いSDNエコシステムやアプリケーションを横断するクラウド管理が可能になるとしている。
オラクルはさらに、OpenStack NeutronやOpenDaylight SDNとの相互運用性を実現し、顧客がSolarisの仮想マシンインスタンスにアプリケーションをデプロイできるようにする。
Solaris 11はこれまでに5000社以上に導入され、多くはSolarisベースのクラウドにアプリケーションをデプロイしているという。OpenDaylight SDNとOpenStackの統合により、新たなクラウドデプロイメントにおけるSolarisの利用拡大が可能になるとオラクルは説明している。
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