Microsoft Open Technologiesが、Packer、OpenNebulaとの提携を発表した。
オープンソースコミュニティと連携する米マイクロソフトの子会社Microsoft Open Technologiesは2014年7月21日、単一のソース設定から複数のプラットフォーム用に同一のマシンイメージを作成できるオープンソースツールの「Packer」、IaaSクラウドソフトウェア「OpenNebula」との提携を発表した。提携を通じて異種混在環境での相互運用性強化を図る。
Packerとの提携では、Microsoft AzureとHyper-V用に2つのPackerプラグインを導入し、Microsoftの技術を初めてネイティブサポートする。Windows ServerではPackerを使ってマシンイメージを作成し、プロビジョニングや設定が完了したマシンを起動できるようになった。
Microsoft Azureも間もなく対応する見通しで、Packerを使って作成したカスタマイズ版の仮想マシンイメージをAzureのblobストレージに保存して、Azureのインフラサービスにデプロイできるようになるという。
マイクロソフトは先にChefやPuppetなどの構成管理ツールのサポートも表明しているが、Packerはそうしたツールの代替となるものではないと説明する。Packerでイメージを構築する際に、そのイメージにソフトウェアを導入する目的でChefやPuppetなどのツールが利用できるという。
一方、OpenNebulaとの提携では、OpenNebulaを使ってMicrosoft Azure上にハイブリッドクラウドを構築するための新しいプラグインを導入する。これらのプラグインでは、OpenNebulaのインフラ管理ツールを利用してマイクロソフトのプライベート、パブリック、ホスティング型クラウドプラットフォームを通じたクラウドの管理が可能になる。
これとは別にマイクロソフトは同日、Azure Cloud Servicesの全PaaSとIaaSクラウドサービスについて、迷惑メール対策などに使われる逆引きDNSレコードをサポートすると発表した。既存のクラウドサービスとの後方互換にも対応し、追加料金は発生しない。
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