Oracle Database 12.1.0.2がリリースされた。In-MemoryオプションやBig Data SQLなど、直近で発表した機能が盛り込まれている。
米オラクルは2014年7月22日、データベースの更新版となる「Oracle Database 12.1.0.2」をリリースした。「これまでで最も包括的なパッチセット」と位置付けている。
12.1.0.2には新機能として、インメモリデータベース「Oracle Database In-Memory」(In-Memory Column Store)のオプションが加わった(Enterprise Edition)。この他、「Big Data SQL」「JSON Document Store」「REST Data Services」などの新機能や機能強化が盛り込まれた。
In-Memoryオプションでは、テーブルやパーティションなどのオブジェクトをメモリ内にカラムフォーマットで保存でき、従来のオンディスクフォーマットに比べて分析クエリの大幅な高速化が実現できる。他のインメモリデータベースと比較して、Oracle RACの技術を応用した冗長化やメモリに読み込むするデータベースサイズに制約がない点が挙げられる。
このオプションについて、データベースに詳しいEMC幹部のケビン・クロッソン氏は個人ブログのエントリーで、「別ライセンスのIn-Memoryオプション/In-Memory Column Store機能がデフォルトで有効になっているのを発見した」と述べ、この機能は「『うっかり』使ってしまいやすい」と指摘、アップデートを適用した管理者が「うっかり」インメモリデータベーステーブルを作成すると、ライセンス料が発生する可能性があると指摘している。
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