HPの出資が話題となったばかりのHortonworksが、運用環境の整備でPivotalとの協業を発表した。エンタープライズデータプラットフォーム環境確立の流れが強まるようだ。
HadoopプロバイダーのHortonworksとPivotalは、エンタープライズ向けにApache Hadoopの強化を目指すプロジェクト「Apache Ambari」で協業すると発表した。Hortonworksは、HPが戦略提携を発表したばかりだ。
AmbariはHadoopクラスタのプロビジョニングや管理のためのツールとAPIの開発を進めるプロジェクト。
Hadoopをエンタープライズ向けの「完全なデータプラットフォーム」とするためには、(1)データアクセス、(2)データ管理、(3)セキュリティ、(4)オペレーション、(5)ガバナンス、が柱になる、とHortonworksは指摘する。このうち、Pivotalとの提携はAmbariプロジェクトを通じてオペレーションの柱にスポットを当てるものになると説明する。
Pivotalは、専業のエンジニアを提供してHortonworksやApache Software Foundation(ASF)と緊密に連携し、Ambariのインストールや設定、管理などの機能に貢献する。
HortonworksはPivotalとの協業について、Enterprise Hadoopのようなプラットフォームを単独で開発していては使いやすくすることも、エンタープライズグレードにすることもできないと指摘する。
幅広いエコシステムと連携することによって、アプリケーションの迅速な構築、既存のデータシステムの統合強化、プラットフォームやアプリケーションの一貫した導入や管理、LinuxやWindows、仮想化、クラウド、アプライアンスを横断する導入の選択肢提供が可能になるとしている。
Pivotal幹部のジェイミー・バックリー氏は「現代のデータアーキテクチャをオープンソースで実現するというHortonworksのコミットメントをわれわれも共有している」と述べ、Hortonworks幹部のショーン・コノリー氏は「Pivotalチームとの連携により、私が2012年から指摘してきたデータ問題は解決に近付く」とコメントした。
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