HTTP 2.0の標準化が近付いている。ワーキンググループでのラストコールを開始、IETF、IESGの議論を経て、2015年2月にはRFCとしての公開を予定しているという。
HTTPの次期バージョンとなる「HTTP/2(HTTP 2.0)」の標準化に向けた作業を進めているIETFのHTTPbisワーキンググループは、HTTP 2.0の新しいドラフト文書を公開し、2014年8月1日からワーキンググループラストコール(WGLC)を開始すると発表した。
HTTPワーキンググループのメーリングリストによると、7月30日に公開した14番目のドラフト文書をもって「検討すべき項目はなくなった」として、WGLCを宣言することにした。9月1日までのWGLC期間中にこのドラフト文書に対してコンセンサスを募る。
HTTP通信を高速化するための取り組みとして、GoogleによるSPDYの実装などが先行していたため、これをベースにHTTP 2.0の仕様が検討されてきた。非同期接続の多重化などの機能が盛り込まれている。
HTTP 2.0の標準化に向けたスケジュール提案によると、WGLCに続いて10月1日からはIETFラストコールが開始され、11月9日〜14日のIETF 91で必要に応じてIETFラストコールの問題に対応する。
12日4日にはIESG TelechatでProposed StandardとしてHTTP 2.0を検討し、2015年1月にIESGコメントに対応してRFC Editorに提案。同年2月にRFCとして発表することを目指す。
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