米シスコシステムズは9月4日(米国時間)、Unified Computing System(UCS)シリーズで新世代製品群を発表した。このなかでスケールアウトサーバーのMシリーズ、そして支店や中小規模拠点向けのUCS Miniを新たに投入した。
米シスコシステムズは9月4日(米国時間)、Unified Computing System(UCS)シリーズで新世代製品群を発表した。このなかで新たにスケールアウトサーバの「Cisco UCS M-Series Modular Servers」、そして支店や中小規模拠点向けの「Cisco UCS Mini」を投入した。シスコはこれらの製品によって、UCSのカバー範囲を、クラウドスケールのデータセンター、およびデータセンターを超えた企業内の多様な用途に拡大する。
Mシリーズはスケールアウト・データセンター向けの高密度なサーバー製品だ。2Uサイズのラックマウント可能なシャーシに、事実上、16の物理サーバーが搭載できるようになっている。
Mシリーズのシャーシ(「Cisco UCS M4308 Modular Chassis」)は、コンピュートカートリッジ(「Cisco UCS M142 Compute Cartridge」)を8つ搭載できる。各コンピュートカートリッジは独立した1ソケットサーバーを2基搭載する。これで16のサーバーという計算になる。
搭載されるCPUは、インテルの低消費電力版サーバーCPU Xeon E3シリーズ(1275L v3、1220L v3、1240L v3)。最大4コアであるため、2Uのシャーシに、最大64コアを搭載できることになる。シスコでは、「1ラックに320サーバ(1280コア)が搭載できる」としている。なお、各サーバーは32GBのメインメモリを搭載する。
ブレードサーバーであるBシリーズと同様、各サーバーコンポーネントはNICを持たない。シャーシに2×40Gbpsのインターフェイスを搭載、これを論理分割して使用する。「Cisco UCS 6200 Series Fabric Interconnect」で複数シャーシの統合管理を行うのもBシリーズと同様だ。シャーシにはほかに、電源装置×2、SSD/HDDスロット×4を搭載する。
一方、「UCS Mini」は、実体としては従来のBシリーズのシャーシ「Cisco UCS 5108 Blade Server Chassis」にブレードモジュールの「Cisco UCS B200 M3 Blade Server」を組み合わせたもの。従来のBシリーズとの違いは、小型のファブリックインターコネクトを開発、5108シャーシに組み込んだこと。シスコはプレスリリースで、「小型のフォームファクタで、サーバー、ストレージ、ネットワーキングを提供するオールインワン・ソリューション」と表現している。UCS Miniは5108シャーシに最大8基のB200 M3ブレードを搭載できるが、さらにラックマウントサーバーのCシリーズを7台追加することで、最大15台のサーバー構成ができるという。
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