英数字以外の文字を使って表現されるドメイン名、「国際化ドメイン名」を使うための設定を解説する。
「国際化ドメイン名(Internationalized Domain Name、以降IDNと記載)」は、英数字以外の文字を使って表現されるドメイン名のことで、日本語で使われる漢字・平仮名・片仮名を使ったIDNは「日本語ドメイン名」と呼ばれる。
IDNは、DNSプロトコル上では「A-Label」と呼ばれるASCII文字だけで表現される互換形式(注1)で扱われるため、DNSでIDNの名前解決ができるようにするためにはIDNゾーンをA-Labelで定義すればよい。
注1:IDNを互換形式に変換するアルゴリズムは「Punycode」と呼ばれており、Punycodeで変換された文字列に“xn--”の4文字をプレフィックスとして付けたラベルがA-Labelである。例えば、“ドメイン名例.jp”というIDNをA-Labelに変換すると“xn--eckwd4c7cu47r2wf.jp”となる。なお、A-Labelに対して、人が見て分かるIDNの形式は「U-Label」と呼ばれる。A-LabelとU-Labelは1対1に対応する。
U-LabelをA-Labelに変換するためには、以下のIDN変換用のWebサービスを使うと簡単である。
ここでは、“ドメイン名例.jp”というIDNを権威DNSサーバーに設定し、<http://ドメイン名例.jp/>にアクセスできるようにする例を示す。以下は、BIND 9での設定例である。
zone "xn--eckwd4c7cu47r2wf.jp" { // “ドメイン名例.jp”をA-Labelで表記
type master;
file "domeinmeirei.zone"; // ゾーンファイル名は任意
};
$TTL 3600
$ORIGIN xn--eckwd4c7cu47r2wf.jp.
@ IN SOA ns.xn--eckwd4c7cu47r2wf.jp. root.ns.xn--eckwd4c7cu47r2wf.jp. (
2014101500
3600
900
3600000
3600 )
IN NS ns1.xn--eckwd4c7cu47r2wf.jp.
IN A 192.0.2.21
ns1 IN A 192.0.2.10
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