米マイクロソフトは1月8日(米国時間)、Microsoft Azureで、大容量仮想マシン、Dockerエンジンインストール済みLinux仮想インスタンス、データ暗号化のためのクラウド上でのHSM(Hardware Security Module)を発表した。
米マイクロソフトは2015年1月8日(米国時間)、Microsoft Azureで同社が2014年10月に約束していた「パブリッククラウド最大の」仮想マシン、Dockerエンジンインストール済みLinux仮想インスタンスの提供、データ暗号化のためのクラウド上でのHSM(Hardware Security Module)の提供をまとめて発表した。Microsoft Azureブログのポストで明らかにされた内容は次の通り。
マイクロソフトは、Microsoft Azureの仮想インスタンスサービスAzure Virtual Machineで、G-Seriesを一般提供開始した(当初はWest USリージョンのみ)。同社はパブリッククラウドで最高の処理能力、最大量のメモリ、最大量のローカルSSDを提供する仮想マシンだとしている。
G-Seriesでは、アタッチできるパーシステントディスクは最大64であり、従って最大64TBのアタッチが可能という。
G-Seriesの基本スペックは表の通り。
VM Size | Cores | RAM(GiB) | Local SSD Storage(GB) | Persistent Data Disks Max |
---|---|---|---|---|
Standard_G1 | 2 | 28 | 412 | 4 |
Standard_G2 | 4 | 56 | 824 | 8 |
Standard_G3 | 8 | 112 | 1,649 | 16 |
Standard_G4 | 16 | 224 | 3,298 | 32 |
Standard_G5 | 32 | 448 | 6,596 | 64 |
Docker対応に関してマイクロソフトが1月8日に発表したのは、ユーザーが自らLinuxにDocker Azureエクステンションをインストールすることなく、Dockerコンテナ環境が使える選択肢の提供。
Azure Marketplaceで「Docker on Ubuntu Server」の仮想インスタンスイメージを選択して導入するだけで、最新のDockerエンジンを導入したUbuntuの仮想インスタンスを配備でき、Docker運用環境がつくれる。
マイクロソフトはまた、データ暗号鍵の安全な管理のためのハードウェアであるHSM(Hardware Security Module)を使った鍵(および秘密情報)管理サービス「Azure Key Vault」のパブリックプレビューを開始した。提供リージョンはEast US、North Central US、North Europe、West Europe、East Asia、Southeast Asia。
ユーザーは、Azure Key Vaultで管理される鍵を、必要に応じてアプリケーションに使わせることで、コードに変更を加えることなく、データの秘匿性を守れるとしている。
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