Microsoft Azureで「パブリッククラウド最大」の仮想マシンG-SeriesやDockerエンジンVM対応を発表1 VMで32仮想CPU、448GBメモリ、6.59TBのSSD

米マイクロソフトは1月8日(米国時間)、Microsoft Azureで、大容量仮想マシン、Dockerエンジンインストール済みLinux仮想インスタンス、データ暗号化のためのクラウド上でのHSM(Hardware Security Module)を発表した。

» 2015年01月09日 11時49分 公開
[三木 泉,@IT]

 米マイクロソフトは2015年1月8日(米国時間)、Microsoft Azureで同社が2014年10月に約束していた「パブリッククラウド最大の」仮想マシン、Dockerエンジンインストール済みLinux仮想インスタンスの提供、データ暗号化のためのクラウド上でのHSM(Hardware Security Module)の提供をまとめて発表した。Microsoft Azureブログのポストで明らかにされた内容は次の通り。

最大で32仮想CPU、448GBメモリ、6.59TBのSSD

 マイクロソフトは、Microsoft Azureの仮想インスタンスサービスAzure Virtual Machineで、G-Seriesを一般提供開始した(当初はWest USリージョンのみ)。同社はパブリッククラウドで最高の処理能力、最大量のメモリ、最大量のローカルSSDを提供する仮想マシンだとしている。

 G-Seriesでは、アタッチできるパーシステントディスクは最大64であり、従って最大64TBのアタッチが可能という。

 G-Seriesの基本スペックは表の通り。

VM Size Cores RAM(GiB) Local SSD Storage(GB) Persistent Data Disks Max
Standard_G1 2 28 412 4
Standard_G2 4 56 824 8
Standard_G3 8 112 1,649 16
Standard_G4 16 224 3,298 32
Standard_G5 32 448 6,596 64

DockerエンジンVMが簡単に使える

 Docker対応に関してマイクロソフトが1月8日に発表したのは、ユーザーが自らLinuxにDocker Azureエクステンションをインストールすることなく、Dockerコンテナ環境が使える選択肢の提供。

 Azure Marketplaceで「Docker on Ubuntu Server」の仮想インスタンスイメージを選択して導入するだけで、最新のDockerエンジンを導入したUbuntuの仮想インスタンスを配備でき、Docker運用環境がつくれる。

HSM機能のパブリックレビューを提供開始

 マイクロソフトはまた、データ暗号鍵の安全な管理のためのハードウェアであるHSM(Hardware Security Module)を使った鍵(および秘密情報)管理サービス「Azure Key Vault」のパブリックプレビューを開始した。提供リージョンはEast US、North Central US、North Europe、West Europe、East Asia、Southeast Asia。

 ユーザーは、Azure Key Vaultで管理される鍵を、必要に応じてアプリケーションに使わせることで、コードに変更を加えることなく、データの秘匿性を守れるとしている。

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