米Pivotalは2015年2月17日(米国時間)、「Pivotal Greenplum Database」「Pivotal GemFire」「Pivotal HAWQ」のオープンソース化、HadoopにおけるHortonworksとの提携、「Open Data Platform(ODP)」イニシアチブの設立、を発表した。
米Pivotalは2015年2月17日(米国時間)、「Pivotal Greenplum Database」「Pivotal GemFire」「Pivotal HAWQ」のオープンソース化、HadoopにおけるHortonworksとの提携、そしてIBMやGE、Infosys、Verizonなどとの「Open Data Platform(ODP)」イニシアチブの開始、を発表した。
まず、Pivotalは超並列処理(MPP)データベースのGreenplum Database、No SQLインメモリデータベースであるGemFire、Hadoopに対する高速SQLクエリを提供するPivotal HAWQを、オープンソース化する。Pivotalのデータ製品グループ担当バイスプレジデント、サンディープ・マドラ(Sundeep Madra)氏によると、企業のIT調達において、オープンソースが要件となってきていることを踏まえ、同社のPaaS基盤ソフトウェア「Pivotal Cloud Foundry」で成功しているモデルを、データ関連製品に適用するという。
PivotalはHadoopディストリビューションに加え、上記を含むデータ関連製品を1つのパッケージにした「Pivotal Big Data Suite」を提供しているが、今回の発表により、同スイートの中核は完全にオープンソースとなったという。
PivotalとHortonworksの提携については、Pivotalは同社のHadoopディストリビューションである「Pivotal HD」を提供し続けるものの、Pivotal Big Data Suiteに含まれるすべての製品を、「Hortonworks Data Platform」上で動くように2社で検証のうえ提供していくという。この取り組みはまずHAWQで進められる。
3番目の発表のODPは、Apache Hadoopおよびビッグデータ関連のオープンソースソフトウェアを、企業が安心して使えるように、テストなどの取り組みを行うという取り組み。
当初はApache Hadoop、Apache Ambariなどに関する検証済みの参照コアを提供し、個々のユーザー企業における検証負荷を軽減するという。さらに各種のApacheプロジェクトやそれ以外のビッグデータ関連オープンソースプロジェクトと連携し、企業の求める要件への対応を進め、これに基づいて互換性の確保されたビッグデータ関連のオープンソース技術/バージョンの組み合わせを、推進していくという。
ODPのメンバーとして、GE、Hortonworks、IBM、Infosys、Pivotal、SAS、Altiscale、Capgemini、CenturyLink、EMC、テラデータ、Splunk、Verizon、ヴイエムウェアの名が挙げられている。もう1社、国際的な通信事業者も参加しているとされる。
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