@ITの筆者陣も登場、「訴訟」や「まとめ」を通して見たサイバー世界@IT セキュリティセミナー 東京・福岡・大阪ロードショーリポート(1)(3/3 ページ)

» 2015年03月23日 18時00分 公開
[@IT]
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当たりを見極めるにはたくさんの外れを――まとめのまとめの作り方

セキュリティクラスター まとめのまとめを連載する山本洋介山氏こと、東内裕二氏

 本セミナーでは、@ITの人気連載「セキュリティクラスター まとめのまとめ」の筆者、山本洋介山氏こと、東内裕二氏を迎えたパネルディカッションも実施した。本連載は、セカンドライフやWassrのように、かつてあったものがいつの間にか消えてしまう――そんなことが起こらないように始めた「twitterセキュリティネタまとめ 自宅セキュリティ研究所の研究日誌」を基にしたものだ。その筆者である山本洋介山氏こと、東内裕二氏が登場した。

 まとめを始めたきっかけは、「雑談の記録を残す重要性を感じ、自分でやってみよう」と考えたこと。当初は「とりあえず1年くらい」と思っていたが、そのまま今に至っているという。なるべく負担がかからないよう、淡々と、必要最小限で続けられるペースで進めているそうだ。「日々淡々とタイムラインを眺めている。時間のあるときは眺めることを習慣にしてしまう」という。

 ただ、APIを使うと消えてしまうこともあったりするので、「NAVERまとめ」を使うなど、手法には工夫を凝らしている。またTwitterのリストを活用しているので、Twitterを閲覧するためのクライアントアプリ選択も大事だという。

 ウォッチ先のお気に入りは「オリジナルの情報を持っている人、手を動かしている人、それに、ただニュースを流すだけでなく自分なりの意見を加えている人」だという。情報を効率よく集めようとするのではなく、「とりあえずまず集めてから、“豆と殻”をフィルターしている。殻を集めるところから始めないと。はずれと当たりを見極めるには、たくさんはずれを引かないと」と述べた。

 このコミュニティのまとめ作業を通じて、東内氏は「他の視点によるまとめがあってもいいんじゃないか」と述べる。聞き手の根岸氏(インターネットイニシアティブ)も、現状では「どうしても観測範囲が固定されてしまう」とコメントし、多くの人の“参加”に期待を寄せた。

 「われこそは」という方、ぜひあなたなりのまとめを作ってはいかがだろうか。

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