2015年7月6日、IDC Japanは2019年までの国内テープストレージ市場予測を発表した。大容量バックアップ/アーカイブ領域では成長も期待できるとした。
IDC Japan(以下IDC)は7月6日、国内テープストレージ(テープドライブとテープオートメーションの合計)市場の2014年実績と2019年までの市場予測を発表した。2019年まで縮小傾向が続くと予測する一方、大容量バックアップ/アーカイブへの需要は拡大していることから、訴求次第では今後の成長も期待できるとした。
IDCの発表によると、2014年の国内テープストレージ市場は、サーバーへの搭載率の低下やディスクへの投資シフトの影響で縮小。売上額は、前年比25.9%減の103億1200万円にまで減少した。また2014〜2019年の国内テープストレージ市場の年間平均成長率はマイナス7.3%となり、引き続き減少傾向が続くと予測した。
一方で、大容量データを扱うアプリケーションの増加に伴い、安価で拡張が容易な大容量ストレージへの需要が増加しているとも指摘。LTFS(Linear Tape File System)の活用など、新たなソリューションで需要開拓に成功すれば、テープストレージが有力なストレージの選択肢の一つとなる可能性もあると示唆した。
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