米グーグルなど20以上の企業、団体が2015年7月21日(米国時間)、「Cloud Native Computing Foundation(CNCF)」を設立、グーグルは同社が主導するオープンソースのコンテナオーケストレーションフレームワーク、Kubernetesをこの団体に寄贈すると発表した。CNCFではMesosなどとの連携を進め、クラウドネイティブなアプリケーションのプラットフォーム整備を進める。
米グーグルなどが2015年7月21日(米国時間)、「Cloud Native Computing Foundation(CNCF)」を設立、グーグルは同社が主導するオープンソースのコンテナオーケストレーションフレームワーク、Kubernetesをこの団体に寄贈すると発表した。
CNCFはLinux FoundationのCollaborative Projectとして設立。設立メンバーはAT&T、Box、シスコ、Cloud Foundry Foundation、CoreOS, Cycle Computing、Docker、eBay、ゴールドマン・サックス、グーグル、Huawei、IBM、インテル、Joyent、Kismatic、Mesosphere、レッドハット、Switch SUPERNAP、Twitter、Univa、ヴイエムウェア、Weaveworksなど。
CNCFはその名の通り、クラウドネイティブなアプリケーションやサービスの実現技術の整備を進める。インターネット企業は拡張性や効率性の課題に直面し、これをそれぞれのやり方で解決してきたが、同様な手法をあらゆる開発者が利用できるようにすることを目指すという。
より具体的には、「オーケストレーションレベルのオープンソース(ソフトウエア)を対象に活動、これに続き、『コードファースト』のアプローチでホストやサービスの統合のためのAPIおよびサービスを構築、これによってコンテナに基づくアプリケーションインフラの技術を進展させる」(CNCFの発表文より)という。
さらに具体的には、グーグルが寄贈したKubernetesをシード技術として活用、MesosおよびMesosphere DCOSとの協調を進める。コンテナイメージ形式およびランタイムの標準化を進めるOpen Container Initiative(Open Container Projectから改称)とも連携する。
また、初期の段階で、設立メンバーはCNCFのミッションに合致したサブプロジェクトの候補を選定し、統合計画を立てる。Joyent、CoreOS、IBM、ヴイエムウェア、シスコ、Weaveworksなどが、こうしたプロジェクトをすでに提案しているという。
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