ミドクラは2015年7月29日、「Midokura Enterprise Midonet(MEM)」で、富士通とOEM供給契約を締結したと発表した。富士通は同社のOpenStackによるプライベートクラウド構築ビジネスで、MEMを主要なネットワーク仮想化製品として展開するという。
ネットワーク仮想化ソフトウエアのミドクラは2015年7月29日、その商用版製品「Midokura Enterprise Midonet(MEM)」で、富士通とOEM供給契約を締結したと発表した。富士通は同社のOpenStackによるプライベートクラウド構築ビジネスで、MEMを主要なネットワーク仮想化製品として展開するという。
ミドクラと富士通は、段階的に関係を深めてきた。2014年5月には、富士通のプライベートクラウド基盤ソフトウエア「ServerView Resource Orchestrator」がOpenStackに対応、これをMidonetと組み合わせたソリューションの提供で提携を発表した。2014年10月には富士通のミドクラへの出資、およびMidonetの全世界での展開を発表した。
富士通は2014年5月の提携以来、Midonetを再販する一方でMidonetの品質検証を進めてきており、これをもとに、今回のOEM契約に至ったという。今回の契約により、富士通はMEMを再販するだけでなく、販売後のサポートも同社として提供することになる。そのためサポートエンジニアなどのリソースを投入する。
富士通は全世界で同社のOpenStackソリューションとともにMEMを展開する。同社は日本だけでなく、欧州でシステムインテグレーション事業を活発に展開している。ミドクラは、同社が欧州に拠点を持っていることを生かし、富士通に対するトレーニングやサポートの提供を進めていくという。
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