インフォマティカ・ジャパンは2015年9月9日、クラウドやオンプレミスの環境上に分散したデータを統合するためのソリューション「Informatica Cloud Data Integration」の日本国内での提供開始を発表した。
インフォマティカ・ジャパンは2015年9月9日、クラウドやオンプレミスの環境上に分散したデータを統合するためのソリューション「Informatica Cloud Data Integration」(以下、Data Integration)の日本国内での提供開始を発表した。
Data Integrationは、「AWS(Amazon Web Services)」や「Microsoft Azure」などのクラウド環境に存在するデータや、「SAP」「Oracle」などの各種オンプレミスアプリケーションが持つデータを、クラウド間、あるいはクラウド〜オンプレミス間でコネクターにより連携するソリューション。米国では10年以上の販売実績があり、すでに120種類以上のコネクターが準備されている。データの複製やバックアップ用途での利用が多いという。
Data Integrationは「Secure Agent」と呼ばれる実データ処理用のサーバーソフトウエアと、クラウド上でデータのメタ情報を扱うData Integrationの二つのコンポーネントで構成されており、Data Integrationが持つメタ情報を基に、Secure Agentが実際のデータ連携処理を行う。
導入に際してはSecure Agentサーバーのセットアップが必要となるが、Secure Agentサーバーをオンプレミスのファイアウオール内などに設置すれば、実データがクラウド上のData Integrationに送信されることはない。
価格は月額14万5000円から。利用する機能やコネクターの種類に応じて変動する。また、今回提供を開始するData Integrationの他に、SaaSアプリケーション間でリアルタイムにプロセスを同期する「Informatica Cloud Data Real-time Integration」や、データのクレンジング処理などを行う「Informatica Cloud Data Quality」などを、2016年以降随時提供していくという。
また、「Salesforce」にウィザード形式のデータインポート/エクスポート機能を追加する無償のクラウドソリューション「Data Wizard for Salesforce」も併せてリリースされた。現在はCSV形式でのデータのインポート/エクスポートにのみ対応しているが、今後対応するコネクターを拡充させる予定。
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