DNSの運用に有用な情報やツールを提供しているサイトを紹介する。
DNSの運用に有用な情報やツールを提供しているサイトを、いくつか紹介する。困ったときには参照してみるのが良いだろう。
日本DNSオペレーターズグループ(DNSOPS.jp)は、DNSのオペレーションを通して社会基盤としてのインターネットの安定運用に寄与することを目的としたグループである。このサイトでは、これまでに開催されたDNSの仕様や運用に関するワークショップやチュートリアルのイベント資料が公開されている。また、メーリングリストも提供されている。
本稿も含めた、DNSに関するTipsなどが公開されている。
Internet Weekのプログラムの一つである「DNS DAY」にて、DNSの運用状況や関連動向について共有されている。それぞれに立場の異なるDNSサーバー運用者からの一年間の動向の説明や、その年に話題となった関心の高いトピックが扱われている。DNS DAYは毎年開催されるため、最新の情報はInternet Weekの公式サイトを参照してほしい。
DNS関連の注意喚起や、DNSソフトウエアのアップデート情報・セキュリティ情報が公開されている。
EDNS0やDNSSECに関する運用上の注意点やよくある質問、DNSサーバーの引越しに関する手順などが解説されている。
DNS-OARCとは、DNSに関連するさまざまな懸案事項や攻撃への対応について議論することを目的とした米国の会員制非営利団体である。このサイトでは、フルリゾルバーから送信されるDNSリクエストのIDや送信元ポート番号が十分にランダム化されているかを確認できるテストや、EDNS0対応・フラグメントされたIPパケットの扱いに問題がないかを確認できるテストが提供されている。
また、多少高度になるが、ワークショップの資料が公開されており、そこからDNSの運用全般に関して注目・議論されている話題を知ることができる。英語の資料だが、興味のある方は読んでみると良いだろう。
所属:株式会社日本レジストリサービス(JPRS) システム部
2010年にJPRS入社。社内DNSサーバーの運用、JP DNSサーバーとネットワークの運用にたずさわる。2013年、JP DNSへのDNS Response Rate Limiting(DNS RRL)の導入とその評価を実施。
発表:Internet Week 2010、2011、2012「DNS DAY」における「JP DNS Update」発表者。DNSSEC 2012 スプリングフォーラムにて「DNSとDNSSEC」を発表。Internet Week 2013「DNS DAY」にてDNSの評価と計測の話として「JP DNSへのRRLの導入」を発表。
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