GitHub上で、ソースコードだけでなく画像や音声データなどの管理を効率化する「Git LFS」が正式リリースに。
GitHubは2015年10月2日(現地時間)、「Git Large File Storage(Git LFS) v1.0」を正式に発表した。Git LFSは2015年4月にGitHubがアーリーアクセスプログラムとして公開していたオープンソースのGit拡張。「GitHub.com」および「GitHub Enterprise」でアドオンとして利用できる(料金体系はリンクを参照)。
Gitのようなソースコード管理を目的とした分散型バージョン管理システムでは、ラージファイルを扱うのが不得手とされてきた。Git LFSは音声データや動画などのラージファイルをリモートサーバー上に格納、Gitリポジトリ内部ではラージファイルの部分をテキストポインタに変換してこの問題に対応する。
v1.0公開に際しては、HTTPクライアント及びAPIの仕様を書き換え、数千ファイルを同時転送した際のオーバーヘッドを低減。「git lfs fetch」「git lfs pull」コマンドによるダウンロード高速化を図っているという。
なお、Git LFSそのものは、オープンソースプロジェクトとして公開されており、「Mac OS X」「Windows」「Linux」「FreeBSD」版のバイナリも配布されているため、GitHub以外のGitリポジトリでも利用できる。
GitHubの公式ブログでは、アナウンスとともに、巨大なアセット(ラージファイル)をクマのぬいぐるみに見立てた動画が紹介されている。
また、GitHub上で連携できるソフトウエア開発支援ツールを一覧できる「Integrations Direcgtory」も発表。「Travis CI」や「Slack」など17のツールが「ビルド」「コラボレート」「デプロイ」のカテゴリごとに簡単な紹介とともにまとめられている。
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