NECがSalesforceのサービスとERP連携を容易に実現するiPaaS「Enterprise Gateway」を提供する。
NECとNECソリューションイノベータは2015年10月7日、セールスフォース・ドットコムのSaaS(Software as a Service)および「Force.com」のカスタムサービスとERP連携を容易に実現するiPaaS(integration Platform as a Service)「Enterprise Gateway」の提供を開始したと発表した。
Salesforce.comおよびForce.comユーザーの多くは、営業情報管理や海外子会社、現地法人の業務管理、取引先との受発注管理などのフロントエンドシステムを同サービスで構築し、運用している。こうした背景から、自社の各種業務データをより効果的に活用するために基幹システムとSalesforceの連携を求める声が増えている。しかし、実装にはデータベース連携だけでなく業務プロセスを含む複雑なアプリケーションインターフェースの連携が必要になるため、短期間に実現するのは困難だった。
Enterprise Gatewayは、アプリケーションインターフェースを持つERP(Enterprise Resource Planning)との連携において、ERP側の変更なしに、ERPのインターフェースとのデータ格納領域(データ連携オブジェクト)を自動生成できる機能を備える。これを基にSalesforce側から自動生成したオブジェクトに対してアクセスを行うことで、ERPとのデータ連携を可能とした。
多くのERP連携サービスがCSVなどのデータを抽出してから処理を行うのに対し、アプリケーションインターフェースを持つERPとの連携開発や保守を短期間で低コストに実現できる点を強みにする。ERPのアプリケーションインターフェースの仕様を変更する場合も、再度連携オブジェクトを自動生成するため、短期間低コストでの連携機能の開発や保守対応が実現できるという。
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