続いて「共存関係」を設定するために、colocationの設定も行います。
# pcs constraint colocation add wp-ha ms_drbd_r0 INFINITY with-rsc-role=Master # pcs constraint colocation add wp-ha ms_drbd_r1 INFINITY with-rsc-role=Master
ここで、「ms_drbd_r0」がプライマリ機(Master)となっているサーバで、「wp-ha」グループを実行するという関係性を定義します。
wp-haグループとは、先ほど登録したグループのリソース群です。2行目も同様です。「ms_drbd_r1」がプライマリ機(Master)となっているサーバで「wp-ha」グループを実行する関係性を定義しています。
「order」も以下のように設定します。orderは、上のcolocationと連動した設定項目です。
# pcs constraint order promote ms_drbd_r0 then start wp-ha # pcs constraint order promote ms_drbd_r1 then start wp-ha
この設定は、「ms_drbd_r0」が起動した後に「wp-ha」グループを起動するように指定する「起動順」になります。2行目も「ms_drbd_r1」以外は同じです。
クラスタ起動時に優先的にプライマリになるサーバを指定します。
# pcs constraint location wp-ha prefers wp-ha1=100
以上をまとめます。colocationでDRBDのプライマリとwp-haグループを同じサーバで起動する「共存関係」を定義し、orderではDRBDが起動してからwp-haグループを起動する起動順を定義します。
よって、colocationとorderはセットで設定する必要があります。どちらかの設定を入れ忘れないように注意してください。
リソースの状態をクリアします。
# pcs resource cleanup
以上で全ての設定が終了しました。おつかれさまでした。
最後に一号機でクラスタを再起動します。
# pcs cluster stop --all # pcs cluster start --all
colocationの設定は、「pcs constraint colocation remove <リソース名> <リソース名>」、orderの設定は「pcs constraint order remove <リソース名> <リソース名>」のコマンドで削除できます。
pcs constraint colocation remove wp-ha ms_drbd_r0
pcs constraint order remove ms_drbd_r0 wp-ha
リソース名ではなく、今回のようにグループ名を指定することもできます。設定を削除した場合は「pcs config」コマンドで忘れずに確認しましょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.