米グーグルは2016年1月21日、Google Cloud Platform(GCP)における米レッドハットのOpenShift Dedicated提供に向けた作業を進めていることを、GCPのブログで明らかにした。提供時期は「coming months」とだけ表現されている。
米グーグルは2016年1月21日(米国時間)、Google Cloud Platform(GCP)における米レッドハットのOpenShift Dedicated提供に向けた作業を進行中だと、GCPのブログで明らかにした。提供時期は「coming months」とだけ表現されており、明確ではない。
OpenShift Dedicatedとは、レッドハットのPaaSプラットフォーム製品である「OpenShift Enterprise」を、パブリッククラウドサービス上で顧客専用の環境として動かし、これをレッドハットが運用するサービス。OpenShift Enterpriseをそのままパブリッククラウド上で動かすこともできる。だが、多くのユーザー企業は、PaaS基盤を自ら運用したくない。かといって、通常のパブリックPaaSサービスでは、主にセキュリティの観点で不安がある。こうした企業にとっての「第3の選択肢」がOpenShift Dedicatedだと、レッドハットは説明してきた。
OpenShift Dedicatedは2015年6月に米レッドハットが開催したRed Hat Forumで発表され(「DockerでPaaSは離陸し、『分散アプリケーションシステム』に進化する、米レッドハット」)、2015年12月にAmazon Web Services(AWS)上で提供開始された。同サービスは、AWSの東京リージョンでも使える。
今回明らかにされたのは、このOpenShift Dedicatedを、Google Cloud Platform上で提供する計画。OpenShiftの最新版は、DockerとKubernetesを中核的な要素として使っている。Kubernetesはグーグルが始めたオープンソースプロジェクトだが、レッドハットはこのプロジェクトに当初から協力しており、組織としてはグーグルに次ぐコントリビューションをしている。
ブログポストは、「当初のフェーズで、KubernetesとOpenShiftを使ったコンテナのサポートが改善するとともに、データの活用を支援する強力なGCPのサービス群へのアクセスが実現する」と述べている。ここで述べているサービス群としては、ビッグデータ、アナリティクス、ストレージ関連を挙げている。
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