Windows Virtual PCにある仮想マシンをどうするか決めかね、Windows 10へのアップグレードを先延ばしにしている筆者のWindows 7 PC。毎月Windows UpdateのためにWindows Virtual PCの仮想マシンも起動して更新し続けてきましたが、ここ数カ月、この作業をすっかり忘れていました。5カ月振りに仮想マシンを起動してWindows Updateを実行してみると、案の上、全く進む気配なし……。
2015年6月に「Windows Update」を実行して以来、起動することがなかったWindows Virtual PC上のWindows 7仮想マシン。本連載第38回で、2015年5月に更新を実行した際に、更新プログラムの確認完了まで3時間半かかった仮想マシンのことです。
Windows 8.1以前のWindows Updateのトラブルの多くは、Windows Updateコンポーネントをリセットしたり、Windows Updateエージェントを最新バージョンへ更新したりすることで解決できる場合があります。ですが、筆者のWindows 7仮想マシンはそのどちらの方法でも問題を解決できず、ただ、Windows Updateの更新確認が終わるまで放置するしかありませんでした。
6月と7月は問題なく更新が完了したと記憶しています。その後、更新するのをすっかり忘れていました。2015年末、約5カ月ぶりにWindows 7仮想マシンを起動し、Windows Updateを実行してみると、5月の更新のようにいつまで待っても更新プログラムの確認が完了しません。5月と同様、「svchost.exe」のプロセスによってCPUの使用率が100%になったまま、他の操作ができないほどPCの動作が遅く、不安定になってしまいました。
5月の更新は3時間半後に完了しましたが、今回は24時間待ってみても全く状況が変わりません。また、Windows Updateコンポーネントのリセットとエージェントの更新を再度、実行してみましたが、その後の24時間が経過しても問題は解消しませんでした(画面1)。
Windows Updateが進まない、終わらないという問題は、インターネットを検索すると珍しいトラブルではないことが分かります。そんな中、マイクロソフトのサポートチームのブログで新しい情報が提供されました。
この情報は、セキュリティ更新プログラムやセキュリティ以外の更新プログラムなど、Windows Updateを通じて提供される通常の更新プログラムではない、“緊急で提供される修正プログラム(Hotfix)を適用する際に時間がかかる場合があるという問題”です。
根本的な解決策はありませんが、時間がかかるという問題を緩和する方法として「修正プログラムの適用前にWindows Updateのクリーンアップを実行する」という方法が紹介されています(画面2)。
筆者が直面した問題は修正プログラムではないため、この対処方法は該当しないとは思います。ですが、一応、やってみました。しかし、予想通り、Windows Updateが進むようになることはありませんでした。
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