既存アプリの改修なしでOLTPとリアルタイムアナリティクスを高速化する「Oracle Database In-Memory」データベースクラウドに求められる3つの要件(3)(4/4 ページ)

» 2016年02月16日 07時00分 公開
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Oracle Database In-Memoryはマルチテナント機能との組み合わせも有効

 Oracle Database In-Memoryを使ったシステムの基本構成は、大きく4つのパターンが考えられる。「既存DWHのインメモリ化」「既存データマートのインメモリ化」「OLTPシステムのインメモリ化」、そして国内金融機関の事例で紹介した「基幹系OLTPシステムとの分離構成」だ。

 Oracle Database 12cのマルチテナントアーキテクチャと、Oracle Database In-Memoryを組み合わせた構成も考えられる。マルチテナントアーキテクチャでは、プラガブルデータベース(PDB)ごとにOracle Database In-Memoryの使用の有無を指定することが可能であり、それぞれのデータベースの用途に応じてインメモリ処理を活用できるのだ。

 また、マルチテナントアーキテクチャとOracle Database In-Memoryを組み合わせれば、OLTPシステムで利用しているPDBのスナップショットコピーを作り、それにOracle Database In-Memoryを適用して分析業務を行うといった構成を簡単に作ることができる。

 PDBのスナップショットコピーは、データを物理的に複製するのではなく、元データを参照しつつ、更新されたデータだけを記録する。そのため、ディスクを大量に消費することなく分析用データベースを作れる点が大きなメリットである。また、スナップショットコピーは高速に作成できることから、ETL処理を行うことなく、日次など短い周期で分析用PDBを作ることが可能である。例えば、Oracle Sun ZFSストレージアプライアンスを利用した場合、1.3TBのPDBのスナップショットコピーのデータ容量はわずか551KBであり、5分55秒で作成が完了する。

 さらに、Oracle Database In-MemoryはOracle Databaseのパブリッククラウドサービスである「Oracle Database Cloud Service」でも利用できるため、オンプレミスでOLTPシステムを運用しつつ、その分析基盤だけをクラウド化するといった構成を取ることもできる。この場合、データ分析基盤についてはハードウェアやライセンスの購入は不要であり、導入/運用コスト削減や運用管理負担の軽減といったメリットが得られる。Oracle Database Cloud Serviceの活用は、Oracle Database In-Memoryの導入前検証やアプリケーション開発などの用途でも有効だろう。

 以上、本企画では3回にわたり、Oracle Database 12cによるプライベートクラウド環境の可用性、運用管理、そしてパフォーマンスの課題を解決する各種ソリューションを紹介してきた。これらのソリューションを活用することで、企業は組織内に散在する多数のデータベースを集約し、データベース統合の目的であるコスト削減や運用管理性の向上を果たしながら、より効果的なデータ活用を図ることが可能となる。既に利用可能なこれらのソリューションを有効に使い、ぜひ将来に向けたデータ活用の基盤を速やかに整えていただきたい。

2月19日「ハイブリッド・クラウドの時代へ次世代のデータベーステクノロジーの全貌が明らかに」セミナー開催!

「データベースクラウドに求められる3つの要件」シリーズで取り上げてきたOracle Database 12cやマルチテナント、Oracle Database In-Memoryに関する最新情報と活用ノウハウを紹介するセミナーが2016年2月19日に開催されます。ぜひ奮ってご参加ください。

  • イベント名:ハイブリッド・クラウドの時代へ次世代のデータベース・テクノロジの全貌が明らかに〜アップグレード・プロジェクトから学ぶ成功の秘訣を伝授〜
  • 開催日:2016年2月19日(金)
  • 会場:オラクル青山センター(東京 外苑前)
  • 参加費:無料
  • 詳細/参加登録:イベントの詳細、参加申し込みはこちらのサイトから

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年3月15日

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