サイバーセキュリティでは「エキセントリックで先駆的な反逆者を求めよ」いま必要なのは正しいハンターカルチャーの創造

米RSAのプレジデントを務めるアミット・ヨラン氏は、RSA Conference 2016の基調講演で、サイバーセキュリティは技術的な問題であると同時に人の問題であると業界に指摘した。

» 2016年03月28日 13時24分 公開
[@IT]

 米RSAのプレジデントを務めるアミット・ヨラン氏は、米サンフランシスコで2016年2月29日〜3月4日に開催されたRSA Conference 2016の基調講演に登壇した。講演の詳細はレポートで紹介した通りだ。EMCジャパン RSA事業本部では、アミット氏の講演を受けて、あらためて「サイバーセキュリティは技術的な問題であると同時に人の問題である」との指摘を発表し、今後企業が採るべきセキュリティ対策を示した。

 それによると、最も優先度を高くすべきは「企業が受け入れる人材の選定」であり、「創造性に富み、発想が自由で好奇心旺盛な人材を受け入れるべき」だとしている。

 コンプライアンスを重視するだけでなく、悪意のある攻撃者を積極的に追跡するようなセキュリティ担当者を置くようにすれば、セキュリティ対策に関しての正しい文化が企業内に醸成されると説明している。ヨラン氏はこれを「ハンターカルチャーの創造」と呼び、敵対者を積極的に追跡する自由を尊重することで、適切な対策を講じられる正しいチームを呼び込むことができるとしている。

 ヨラン氏は、「この業界(セキュリティ業界)は、ちゃめっ気ある創造心にあふれ、ほとんどエキセントリックで先駆的な『反逆者』が作り上げたものだ」と指摘し、業界創生期当時と同様に、創造的に考える必要があると結論付けている。

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