インテル、BroadwellベースサーバCPU「Xeon E5-2600 v4」を発表仮想化/クラウドに向け強化

インテルは2016年3月31日(米国時間)、Broadwellベースの新たなサーバCPU製品ファミリ「Intel Xeon processor E5-2600 v4」を全世界で発表した。特に仮想化関連の機能強化が目立つ。

» 2016年04月01日 11時42分 公開
[@IT]

 インテルは2016年3月31日(米国時間)、Broadwellベースの新たなサーバCPU製品ファミリ「Intel Xeon processor E5-2600 v4」と、デュアルポート対応を含むNVMe SSD製品群を、全世界で発表した。

 Xeon E5 E5-2600 v4は、最大22コアのサーバCPUファミリ。最大44%のパフォーマンス向上、最大70%のコア当たり暗号化パフォーマンス向上などをうたっている。

Xeon E5 E5-2600 v4の概要

 Xeon E5 E5-2600 v4では、Software Defined Infrastructure(SDI)およびクラウドの推進がテーマとなっている。このためインテルは、新プロセッサの発表に際して、ヴイエムウェアやCoreOS、ミランティス、Cloud Native Computing Foundation(CNCF)などと、検証をはじめとする提携を行っている。一方で製品については、特に仮想化関連で支援機能を強化した。

 製品機能で象徴的なのが「Intel Resource Director Technology」。これはOSSおよび仮想環境マネージャーソフトウェアが、CPUリソースのモニタリングと制御を行えるというもの。具体的には、キャッシュのモニタリングと仮想マシン単位での動的な割り当て、メモリ帯域のモニタリングなどが行える。仮想マシンに優先度を設定し、優先度の高い仮想マシンにより多くのキャッシュを割り当てるなどができる。

Intel Resource Director Technologyでは、VM単位でキャッシュの動的割り当てなどができる

 仮想化関連では他にも、「Posted Interrupts」(VM Exitを減らすことによる遅延の低減)、「Page Modification Logging」(文字通りページ内容変更のログ取得による冗長性向上)「VM Enter/Exit Latency Reduction」(VM Enter、VMExitの遅延を全般的に低減)などの改善を盛り込んでいるという。

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