米ファイア・アイは、産業制御システム(ICS)向けのサイバーセキュリティ評価サービス「Mandiant ICS HealthCheck」の提供を開始する。
米ファイア・アイは2016年4月11日、産業制御システム(ICS)向けのサイバーセキュリティ評価サービス「Mandiant ICS HealthCheck」の提供を開始すると発表した。顧客のICSインフラの現状把握から、傘下のセキュリティ技術企業である米マンディアントによる脆弱(ぜいじゃく)性の指摘、今後のセキュリティ運用に関する提案を行うという。
産業制御システムに関するサイバー攻撃のリスクに関しては、JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)などが盛んに注意喚起を行っている(参考リンク)。中でも2010年に「Stuxnet」と呼ばれるマルウェアにより、イランの核燃料施設のウラン濃縮用遠心分離機約8400が稼働不能になったインシデントは記憶に新しいところだ(参考リンク)。
このように時として人命に関わるような産業制御システムを運用する企業に対してファイア・アイでは、顧客環境に合わせた個別のセキュリティ運用を支援するためのサービスを提供していくという。またその際には、制御システム側の変更作業は一切不要で、ネットワークのトラフィックも発生しないとしている。
具体的には、Mandiant ICS HealthCheckでは、米ファイア・アイの「FireEye Network Forensics Platform」を用いて顧客ネットワークのパケット分析や顧客のセキュリティ機器の設定を確認を行い、顧客のセキュリティ運用に関する現状分析を行った後、以下の成果物を提供するという。
なお、同サービスの日本での提供開始時期は未定である。
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