モバイル機器のWebアクセスを高速化――アカマイがCDNの機能拡充HTTP/2にも対応

米アカマイ・テクノロジーズは、Webアクセス高速化ソリューション「Akamai Ion」の機能を拡充した。

» 2016年04月22日 18時19分 公開
[@IT]

 米アカマイ・テクノロジーズは2016年4月21日、同社のCDN(Contents Delivery Network)基盤上で提供しているWebアクセス高速化ソリューション「Akamai Ion」の機能拡充を発表した。モバイル機器からのWebアクセス高速化機能を強化した他、HTTP/2に対応した。

アカマイ・テクノロジーズのCDN アカマイ・テクノロジーズのCDN

 Akamai Ionは、アカマイ・テクノロジーズが世界中に設置した17万5000台以上のサーバ群からなるCDN基盤「Akamai Intelligent Platform」上で提供されるソリューション。Webサイトのレンダリング処理時に、サイトのソース(HTML、CSS、JavaScript)の構造を組み替えてロード順を変更するといった「FEO(Front-End Optimization:フロントエンド最適化)」と呼ばれる手法により、Webサイトの表示を高速化する。このとき、端末の種別やブラウザを自動的に判別し、それぞれに適した処理を行う点も強みとしている。

 今回の機能拡張の柱は、「モバイル向けのCSSロード最適化機能の強化」および「FEO機能のHTTP/2への対応」だ。前述の通り、Akamai IonではWebサイトのレンダリング処理の最適化を行うが、今回はモバイル端末におけるCSSファイルのロード順を最適化するための処理が強化された。これにより、モバイル端末からのWebサイト閲覧時の「CSSファイルの読み込み待ち」などによる表示遅延が解消されるようになる。

 また、Webページに組み込まれている広告など、「外部ホストとの接続箇所」がページ表示全体のパフォーマンスにおけるボトルネックとならないようにするため、ブラウザが外部ホストに対して接続要求を行う前にあらかじめ外部ホストとの接続を確立しておく「Preconnect」と呼ばれる機能もモバイル向けに搭載した。

 加えて、新バージョンのAkamai Ionでは、従来のFEO機能をHTTP/2にも対応させた。これにより、「ブラウザがHTTP/2をサポートしていないケースにおいても、カスタム設定を使わずに、クライアント側に最も適したパフォーマンス最適化を適用」できるという。

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