Windows 7 SP1の新規インストール後に初めてWindows Updateを実行する場合は、「新しいWindows Updateソフトウェア」のインストールが要求されます(画面3)。このWindows Updateソフトウェアの更新後、初回の更新プログラムの検出が始まるのですが、しばらくするとエラーコード「8007000E」という不明なエラーで失敗します。
今、Windows 7 SP1を新規インストールしようとすると、初めてのWindows Updateからエラー問題に対処しなければならないということです。次に説明するロールアップ更新プログラムの前提となる更新プログラム「KB3020369」で回避できないかと思いましたが、結果はダメでした。
このエラーを回避するには、2015年6月にリリースされた以下の更新プログラム「KB3050265」をダウンロードして、手動でインストールする必要がありました(画面4)。この更新プログラムのインストールを完了するには、再起動が必要です。
更新プログラム「KB3050265」をインストールして再起動した後、Windows Updateを実行すると、エラーなしで更新プログラムの確認が始まります。ただし、更新プログラムの確認はなかなか終わりません。「C:\Windows\WindowsUpdate.log」を確認しても一向に進んでいる気配がないので、途中で一度再起動してみました。また、Windows Updateの停止と開始も試してみました。結局、更新プログラムの確認とダウンロードが完了し、インストールの準備が整うまでに2時間半以上の時間を要しました(画面5)。
検出された重要な更新プログラムは168個で、ダウンロードサイズは504.5MBでした。そして、これらの更新プログラムのインストールにも長い時間がかかりました。それも、後半は更新プログラムのインストール失敗が続き、148個目のインストールで30分以上進まないという状態になってしまったため、インストール開始から2時間半が経過したところでインストールを停止し、PCを再起動しました。ここまでで既に5時間が経過し、インストールに成功した更新プログラムは168個中92個だけでした。76個は失敗またはインストールを途中で停止したものです。
2回目のWindows Updateでは69個の重要な更新プログラムが検出されましたが、20分以上かけてインストールした結果は成功1個(ちなみにKB3086255)、失敗68個でした。Windows Updateが失敗なく実行できるようになったのは3回目からで、5回目のWindows Updateでようやく全ての重要な更新プログラムが検出されなくなりました。
更新プログラム「KB3050265」の手動インストールから、重要な更新プログラムが検出されなくなるまでに要した時間は421分(7時間)、インストールされた重要な更新プログラムは手動を含め173個、再起動は5回でした。なお、再起動の回数はWindows Updateを進めるために試した意図的な1回の再起動を含みません。また、初回Windows Updateの2回の再起動は1回としてカウントしています。
(1)更新プログラム「KB3050265」の手動インストール
(2)初回のWindows Update
(3)2回目のWindows Update
(4)3回目のWindows Update
(5)4回目のWindows Update
(6)5回目のWindows Update
Windows 7 SP1を新規インストールし、Windows Updateだけで更新を完了しようとすると、長い時間と労力、そして何度かのトラブル対応が必要でした。最近のWindows 7 SP1は、毎月Windows Updateで更新し続けていたとしても、エラーの発生や更新に時間がかかるなどの慢性的な問題を抱えています。Windows 7 SP1はあと数年サポートが続きますが、これが現実です。
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