Zabbixが、システム統合監視ソフトウェア「Zabbix 3.0」インストール済みのアプライアンスを投入。Zabbixでの監視環境をスムーズに導入できるよう、周辺ソフトウェアも含めてセットアップ済みの状態で販売する。
ラトビアのZabbixは2016年6月7日、システム統合監視ソフトウェアの最新版「Zabbix 3.0」をあらかじめインストールしたアプライアンス「Zabbix Enterprise Appliance ZS-5300」と「同ZP-1300」の提供を開始した。
Zabbixはサーバやネットワーク機器などを監視するためのオープンソースソフトウェア(OSS)。幅広いアーキテクチャに対応しており、数十万点に上る機器の状態や性能などを監視できる。最新版のZabbix 3.0では、ZabbixサーバやZabbixプロキシ、ZabbixエージェントといったZabbixモジュールの間の通信を暗号化する機能が新たに搭載されている。
Zabbix 3.0をセットアップ済みとしたハードウェアであるZS-5300とZP-1300では、いずれもLinux、AIX、HP-UX、Solaris、Windowsが稼働するサーバのリソース、VMware仮想環境の監視に対応する。例えばWindowsサーバでは、プロセス、Windowsサービス、ファイル、ログ、Windowsイベントログ、Webページの状況などを監視対象にでき、Web管理ツールによってシステムの稼働状況の確認やサポート情報の取得、ネットワークの設定変更などが行える。
ZabbixサーバアプライアンスのZS-5300は、5分間隔で2万の監視項目を対象にできる。1監視対象当たり100監視項目があるとすると、最大で約200台を監視対象にできるという。価格は、本体が29万8000円、保守費用が10万円(税別、以下同)。
ZabbixプロキシアプライアンスのZP-1300は、Zabbixサーバの子サーバ/プロキシとして動作し、収集した監視データをZabbixサーバに送付する役割を果たす。監視データはZabbixサーバで一元管理できる。価格は、本体が14万9000円、保守費用が5万円。
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