マイクロソフトは、オープンソースの開発フレームワーク「.NET Core 1.0」などを正式リリースした。これまでWindowsでしか実行できなかった.NETアプリケーションなどをLinuxやmacOSでも実行できるようになる。
米マイクロソフトは2016年6月27日(米国時間)、Windows、macOS、Linuxに対応するオープンソースの開発フレームワーク「.NET Core 1.0」「ASP.NET Core 1.0」「Entity Framework Core 1.0」を正式リリースした。
.NET Core 1.0は、Webアプリケーション/マイクロサービス/ライブラリ/コンソールアプリケーションを構築するための構築するためのオープンソースの開発フレームワーク。マネージドコンパイラ/ランタイム/ベースクラスライブラリ/ASP.NETをはじめとする、多くのアプリケーションモデルで構成されている。
さらに、NET Core 1.0には、.NET APIの仕様書を多数収録した「.NET Standard Library」と呼ばれる新サービスも含まれている。この新サービスについて、マイクロソフトは「.NET Standard Libraryにより、開発者はサーバ、クラウド、デスクトップ、およびWindows、iOS、Androidデバイスで動作するアプリケーションのコードやスキルを再利用できる」と説明している。
同時に提供されるASP.NET Core1.0は、Webアプリケーション/IoTアプリケーション/モバイルバックエンドなど、クラウドベースのインターネット対応アプリケーションを構築するためのクロスプラットフォームのオープンソースフレームワーク。同フレームワーク上で作られたアプリケーションは、.NET Coreやフル.NET Frameworkで動作する。
これらのリリースに合わせ、米レッドハットも、同社の企業向けLinuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux」上において.NET Core 1.0を積極的にサポートし、.NETのメリットを同社のエコシステム全体で生かせるようにすると発表している。
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