マイクロソフトは、「Visual Studio」をNode.js開発環境として使えるようにするオープンソースプラグインの最新版「Node.js Tools 1.2 for Visual Studio」を公開した。
米マイクロソフトは2016年7月28日(米国時間)、「Visual Studio」をNode.js開発環境として使えるようにする無料プラグインの最新安定版「Node.js Tools 1.2 for Visual Studio(NTVS 1.2)」を公開した。NTVS 1.2は、Community 2015、Express for Webを含む「Visual Studio 2015」に対応する。
NTVSは、Visual Studio上でコード補完からデバッグ、プロファイリング、単体テスト、クラウドデプロイといったアプリケーション構築における各段階の作業をサポートし、エンタープライズグレードのNode.jsアプリケーションの作成を支援するプラグイン。NTVS 1.2では、Node.js v6.xに対応した他、以下の改良が行われた。
NTVS 1.2では、新エンジン「ES6 IntelliSense」を搭載した。ES6 IntelliSenseは、型定義ファイルを利用してIntelliSenseのパフォーマンスを向上させる。この機能を「Commander」などの、広く普及したNode.jsフレームワークで利用できる。ES6 IntelliSenseは従来の静的解析エンジンとは大きく異なるため、従来のエンジンも引き続きオプションとして提供される。
高度なデバッグ機能はNTVSの中核機能だが、これまでのバージョンではブレークポイントが適切に動作しないといった一貫性に欠ける挙動があり、やや不安定だった。NTVS 1.2ではこうした問題を解消している。
NTVS 1.2では、これまでのバージョンで見られた「メモリ不足によるクラッシュ」を低減させる改善を施した他、プロジェクトシステムの改良によって、特に「Add from Existing Code」実行時プロジェクトのロード時間を短縮させた。
ユニットテストに「tapeサポート」を追加し、単体テスト機能を改良した。
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