VS 15を起動すると、いつも通りに「サインイン」を促すダイアログが表示される。サインインをすると、通常通りのVSの画面が表示される。
起動にかかる時間もこころなしか短くなっている。最初のVS 15 Previewがリリースされた当時のMSDNブログの記事「Visual Studio “15” Preview Now Available」(英語)によれば「どちらのインストーラーを使ったかには関係なく、起動が速くなったのに気が付くはずだ。最大で30%速くなっている」とのことだ。
なお、メニューバーの[Tools]−[Options]を選択して、[Options]ダイアログの[Environment]−[International Settings]で言語設定を[Same as Microsoft Windows]に設定しても日本語での表示はまだサポートされていないようだ。
では、軽量版インストーラーを使った場合に作成可能なプロジェクトを見てみよう。以下に軽量版インストーラーでインストールした場合の[New Project]ダイアログを示す。
ダイアログ左側の[Template]ツリーを見ると分かるが、現在はまだ標準でサポートされるプロジェクトテンプレートの数は多くない。C#/C++によるデスクトップアプリの開発が現状では主にサポートされている機能だ(Unityを使うには別途、Unityのインストールと設定が必要になる。また、[New Project]ダイアログにはUnityのプロジェクトは表示されない)。
ちなみに筆者が個人的に「へっ?」と思ったのは「IronPython用のプロジェクトテンプレート」が含まれていることだ。
IronPythonは既に開発終了と思っていたのだが、現在はGitHub上で開発が進められている(リポジトリを見ると、IronPythonのオープンソース化の後、@jdhardy氏によってメンテナンスが続けられていたようだ。「IronPython 2.7.6 RC1」を参照)。「Pythonで機械学習」がブームとなっていることが、IronPythonに復活のチャンスを与えたのかもしれない(タグを見ると、2014年12月に止まっていたリリースが2016年7月末から再開しているのが分かる)。と思ったら、InfoQの記事「New Leadership for IronPython」によると@jdhardy氏が時間を取れなくなり停滞していたので、新たな主導者を立てたということらしい。
デスクトップアプリ/コンソールアプリについては、特筆するようなこともないので、以下ではVS 15のIDEの機能について幾つか見ていくことにしよう。
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