リバーベッドテクノロジーは2016年10月3日、国内でSD-WAN製品「SteelConnect」の新バージョンを発表し、合わせて同製品を本格的に国内市場で展開していくことを明らかにした。また、SteelConnectとの連携を進める他製品についても、新機種や機能強化を発表した。
リバーベッドテクノロジーは2016年10月3日、国内でSD-WAN製品「SteelConnect」の新バージョンを発表し、合わせて同製品を本格的に国内市場で展開していくことを明らかにした。また、SteelConnectとの連携を進める他製品についても、新機種や機能強化を発表した。
SteelConnectは、遠隔拠点の接続のシンプル化、WAN回線サービス間の経路選択によるコスト最適化、パブリッククラウドへのVPN接続といった機能を備えるSD-WAN製品。
今回の発表では、パブリッククラウド接続について、数クリックでAmazon Web Services(AWS)の自社VPCにSteelConnectのVPNルータ仮想インスタンスを導入、自動的に全拠点からVPN接続が設定されることをデモで見せた。同製品では2017年初めにMicrosoft Azure(Azure)にも対応する。
SteelConnectでは新バージョン2.0が登場した。機器にルーティング機能が備わり、拠点のルータを代替できるようになった。アプリケーション単位の動的な経路選択については、年末にかけて強化される。また、アプリケーションパフォーマンス管理製品のSteelCentralで、SteelConnectにより接続されるWANトラフィックを可視化できるようになったという。ただし、SteelConnectでトラフィック状況に基づくQoS確保のための動的な経路選択機能を使うために、SteelCentralを合わせて導入する必要はないという。
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リバーベッドは、SteelConnectの他に、WAN最適化のSteelHead、アプリケーションパフォーマンス管理のSteelCentral、拠点のデータをデータセンターに集約しながら、各拠点でローカルキャッシングができるSteelFusionを提供している。今回は、これらの製品でも、機能強化などを発表した。
SteelCentralではSaaSとしての提供を開始する。現在は顧客を限定しているが、2016年12月には一般提供を開始するという。SteelFusionでは、これまでAWSおよびAzureのクラウドストレージにデータを集約することができていたが、IBM Cloudにも対応する。また、拠点用製品の仮想アプライアンス版も提供開始する。また、SteelConnectの仮想アプライアンスを、SteelHead CX70 Appliance上で動かすことができるという。
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