ローカルアカウントやドメインアカウントのパスワードを変更するには、[Ctrl]+[Alt]+[Del]キーを押して表示されるセキュリティダイアログから行うのが簡単だ(リモートデスクトップ接続時には[Ctrl]+[Alt]+[End]キー)。セキュリティダイアログの[パスワードの変更]を選択し、現在のパスワードと新しいパスワードを入力すれば、パスワードが変更できる。
ローカルアカウントの場合、[Windowsの設定]アプリ−[アカウント]−[サインインオプション]でパスワードを変更することもできる。これはMicrosoftアカウントのパスワードを変更する手順とほぼ同じだ。
ただ、ローカルアカウントの場合、[サインインオプション]画面に「MicrosoftアカウントにWindows Helloサインインを要求する」欄はなく、最初から「デバイスへのサインイン方法の管理」欄に「パスワード」と「ピクチャパスワード」が表示された状態となっている。
そこで、ここの「パスワード」をクリックして、表示された[変更]ボタンをクリックする。[個人用パスワードの変更]画面が開くので、「現在のパスワード」部分に、現在設定しているパスワードを入力し、 次の画面で「新しいパスワード」と「パスワードの確認入力」に新しいパスワードを入力する。
ドメインアカウントの場合、「パスワード」をクリックすると「ドメインパスワードを変更するにはCtrl+Alt+Delキーを押します」と表示され、ここからパスワードを変更することはできない。
「パスワードのヒント」は、パスワードを忘れた際に思い出せるようなフレーズを入力すること。パスワードそのものは入力できないので注意したい。[次へ]ボタンをクリックし、次の画面で[完了]ボタンをクリックすれば、パスワードが変更される。
これで、次回のサインインから新しいパスワードが有効になる。
Windows 10 Proなどでインストール時の初期設定ウィザードでローカルアカウントを設定した場合、サインイン画面でわざと間違ったパスワードを入力し、「パスワードのリセット」を実行することで、パスワードを変更することもできる。
ローカルアカウントでは、異なるパスワードが入力されると、パスワードのヒントと「パスワードのリセット」というリンクが表示される。ここで、[パスワードのリセット]リンクをクリックすると、初期設定ウィザードで選択した3つの質問が表示されるので、ここにその際に入力した回答を入れると、新しいパスワードが入力できる。結果、パスワードの変更が行える。
Azure ADアカウントのパスワードを変更するには、まず[Ctrl]+[Alt]+[Del]キー(リモートデスクトップ接続時には[Ctrl]+[Alt]+[End]キー)を押してセキュリティダイアログを開き、[パスワードの変更]を選択する。
するとWebブラウザが起動して「パスワードの変更」画面が表示される。このとき、認証が要求されたら指示に従って確認コードの入力などをしてサインインすること。その後は現在のパスワードと新しいパスワードを入力して[送信]ボタンをクリックすれば完了だ。
Azure ADアカウントでもパスワードを変更すると、同じAzure ADアカウントを利用しているOfficeアプリなどにサインインする際、新しいパスワードの入力が求められることがあるので注意してほしい。
またAzure ADアカウントの場合、パスワード変更などセキュリティに関わる設定については、管理者側でさまざまなカスタマイズが可能だ。もし上記と挙動が異なる場合は、アカウントを発行・管理しているAzure AD管理者にパスワード変更手順を確認する方が手っ取り早いだろう。
【2022/09/02】Microsoftアカウントやドメインアカウント、Azure ADアカウントのパスワード変更方法などを追記しました。
【2017/08/08】初版公開。
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