NTTPCコミュニケーションズは2016年1月17日、米Viptelaの技術を採用したSD-WANサービスを同日提供開始したと発表した。これは回線サービスとは完全に切り離されたサービス。ユーザー組織は、任意のインターネット接続サービス、IP-VPNサービス、4G/LTEサービスをニーズに応じて組み合わせ、自社のWANを運用できる。
NTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)は2016年1月17日、米Viptelaの技術を採用したSD-WANサービスを同日提供開始したと発表した。これは回線サービスとは完全に切り離されたサービス。ユーザー組織は、任意のインターネット接続サービス、IP-VPNサービス、4G/LTEサービスをニーズに応じて組み合わせ、自社のWANを運用できる。既存のWANに同サービスを導入し、段階的な改善を進めることも可能。
NTTPCはプレスリリースで、「ご希望のお客さまには、本サービスに加えて、NTTPCから高品質・低価格のインターネット接続サービスやIP-VPNサービスを提供することが可能です」と述べている。
同サービスでは、Viptelaのネットワーク接続機器をユーザー企業の拠点に設置。機器の設定はほぼ完全に自動化されている。一方NTTPCは各顧客にSD-WANコントロールパネルをサービスとして提供。顧客はこれを通じてWANトラフィックを可視化し、アプリケーションやユーザー、接続先に応じて利用するWANサービスを変えるなどができる。
NTTPCは新サービスのメリットとして、「ゼロタッチプロビジョニングによる拠点ルータの自動設定」「クラウドからの一元管理による、ポリシーおよびコンフィグ設定の即時変更」「アプリケーションレベルでの通信の可視化」「パブリッククラウド向けトラフィックのオフロードと重要トラフィックに適用する帯域の確保」「同一ネットワーク内でフルメッシュ構成やハブ&スポーク構成を適切に選択」「論理セグメンテーションの設定による、ネットワークレイヤでのアクセスコントロール」「セキュリティ機能の即時利用やポリシーの即時変更」を挙げている。
新サービスの料金は、初期費用が拠点当たり7万9000円から、月額料金は拠点当たり8400円からとしている。
NTTPCはSD-WANサービスに関する今後の予定として、パブリッククラウドサービスとの接続などの適用領域の拡大、NFV/サービスチェイニングを利用したホステッドセキュリティサービスの提供、他社がその顧客に対してSD-WANサービスを展開できるようにするためのOEM提供、IoTへの適用を目的とした安価なサービスの提供、そしてモバイル端末用のソフトウェアの提供を挙げている。
モバイル端末用の接続ソフトウェアが提供されれば、SD-WANは拠点間接続のためのソリューションという存在を超え、モバイルユーザーを取り込むことができるようになる。また、自動車をはじめとしたIoTへの適用がしやすくなる。
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