MapRがDocker対応の統合データ基盤「MapR Converged Data Platform for Docker」を発表。コンテナアプリケーションの開発/運用で課題となる「データの永続性の欠如」に対応した。
米マップアール・テクノロジーズ(以下、MapR)は2017年2月7日(米国時間)、コンテナが任意の場所から永続データ(ファイル、データベーステーブル、メッセージストリーム)へアクセスできるようにする「MapR Converged Data Platform for Docker」の提供を開始したと発表した。
MapR Converged Data Platform for Dockerには、ステートフルなアプリケーションやマイクロサービスのデータアクセスを容易にし、アプリケーションの俊敏性と迅速な価値提供を支援する「MapR Persistent Client Container(PACC)」が含まれている。
MapRは、「MapR-FS」ファイルシステムを特徴とするHadoopディストリビューションベンダー。データベースの「MapR-DB」、イベントストリーミングの「MapR Streams」など、データ管理分野の製品も拡張させている。データ処理についても、Spark、DRILL、商用アプリケーションなどに幅広く対応することから、同社は自社製品を、データの取り込みから活用までを包括的に網羅したプラットフォームとして「コンバージドデータプラットフォーム」と呼ぶようになった。
MapRは、「これまでファイルやブロックストレージを提供するポイントソリューションしかなく、ステートフルコンテナのための包括的で安全なデータサービスがなかった」とし、MapR Converged Data Platform for Dockerをリリースした背景を次のように説明している。
「企業はコンテナアプリケーションを本番環境で活用しようとしているが、(ステートレスなWebアプリケーションよりも複雑な)コンテナアプリケーションの開発や運用に苦労している。最大の障害はデータの永続性の欠如だ。データの永続性が確保されていなければ、アプリケーションを柔軟なスケーリングによってビジネス要件に対応させながらも、インフラ障害に対処しながら継続稼働させる環境は整わない」(MapR)
MapR Converged Data Platform for Dockerは、ステートフルなアプリケーションのために以下の機能をサポートする。
MapR Converged Data Platform for Dockerは、あらゆるインフラリソースからの高速なデータアクセスを可能にする。コンテナに最適化されたこの環境に含まれるMapR PACCでは、以下の機能が提供される。
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