米シスコシステムズは2017年5月1日(米国時間)、SD-WANの最有力ベンダーともいえる米Viptelaを買収する意向であることを明らかにした。シスコは6億1000万ドルを現金で支払う。米Viptelaは最終合意に達したと表現している。買収は慣例的な手続きおよび規制当局による審査を経て、2017年第2四半期中に完了する見通しという。
米シスコシステムズは2017年5月1日(米国時間)、SD-WANの有力ベンダー、米Viptelaを買収する意向であることを明らかにした。シスコは6億1000万ドルを現金で支払う。米Viptelaは最終合意に達したと表現している。買収は慣例的な手続きおよび規制当局による審査を経て、2017年第2四半期中に完了する見通しという。
米ViptelaはSD-WANの最有力ベンダーともいえる企業。専用線/MPLS回線とインターネット回線、モバイル通信を組み合わせたハイブリッドWANにとどまらず、クラウドなど多様なWAN接続をソフトウェア化する。ユーザ―認証に基づいて、これをSD-LANに拡張できるようにしている。IoTにおいても、一部のシナリオで重要な役割を果たすことが期待できる。
参考記事:「SD-WANはニッチではない」と、米ViptelaのCEOが話す理由
「今回の発表により、Viptelaのクラウドファーストなネットワーク管理、オーケストレーション、オーバーレイの技術を、シスコの業界をリードするルーティングプラットフォーム、サービス、SD-WAN機能と統合することで、シスコは次世代SD-WANソリューション開発への動きを加速できる。シスコはViptelaの製品およびアーキテクチャ、さらに既存のCisco Intelligent WAN(IWAN)ソリューション、MerakiのSD-WANソリューション全てにコミットしている。Viptelaの買収は、予測しやすい継続的収益(注:期間課金モデルのこと)をもたらすソフトウェアセントリックソリューションに向けた、シスコの戦略的な移行を支援することになる」とプレスリリースでは述べている。
Viptelaのチームは、シスコのネットワーキング&セキュリティ・ビジネス部門におけるエンタープライズルーティング・チームに合流するという。既存顧客へのサポートを続けながら、シスコのSD-WAN製品拡充を支援するとしている。このあたりの表現は、Viptelaがシスコ社内に統合されながらも、当面別チームとして存在する可能性を示唆している。
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