マイクロソフト、Visual Studio向け拡張機能「SlowCheetah」の最新リリースを公開JSON形式の設定変換ファイルに対応

マイクロソフトは、「Visual Studio」向け拡張機能「SlowCheetah」の最新リリースを公開。ビルド構成ごとに、アプリ設定や接続文字列などを変更するための設定変換ファイルを簡単に追加できるようになった。

» 2017年05月29日 11時00分 公開
[@IT]

 米マイクロソフトは2017年5月25日(米国時間)、「Visual Studio」の「SlowCheetah」拡張の最新リリースを発表した。

photo Visual Studio Marketplaceで公開された「SlowCheetah」の最新リリース

 SlowCheetahは、ビルド構成ごとにアプリ設定や接続文字列などを変更するための設定変換ファイルを簡単に追加できるようにするVisual Studio向けの拡張機能。このリリースからマイクロソフトのGitHubリポジトリでも公開されるようになった。主な新機能は以下の通り。

JSONの設定変換ファイル

 SlowCheetahの最新リリースでは、JSON(JavaScript Object Notation)の設定変換ファイルを追加できるようになった。JSONは設定ファイル向けフォーマットとしても広く普及しているが、これまでSlowCheetahではサポートされていなかった。最新リリースにより、Visual Studio 2015とVisual Studio 2017でXML(Extensible Markup Language)およびJSONフォーマット設定変換ファイルをプロジェクトに追加できるようになる。またSlowCheetahは、.NET向けのパッケージ管理ツール「NuGet」に対応する全てのプロジェクトタイプをサポートする。

自動NuGetインストール

 SlowCheetahの最新リリースでは、NuGetのインストールプロセスを効率化するための「自動NuGetインストール機能」が追加された。SlowCheetahの最新リリースを使うと、最初にNuGetパッケージのインストールまたはアップデートを行うかが聞かれ、これに同意すると利用できるようになる。

JSONドキュメント変換

 マイクロソフトは、SlowCheetahでJSONの設定変換ファイルを扱えるようにする過程で、既存のJSONファイル変換プロセスの多くでは、新しいシンタックスやキーワードの学習が必要であり、設定変換ファイルは、ソースファイルとはかなり異なって見えることに気が付いたという。

 そこで、JSON Document Transforms(JDT)を使用する独自のファイル変換プロセスを用意し、開発者がソースファイルと同じプロパティを使えるようにした。また、これによって設定変換ファイルがソースファイルと似た見た目になり、初回からJSON設定変換ファイルを追加しやすくなったという。JDTは2017年5月現在、Rename、Remove、Merge、Replaceをサポートしている。

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