Amazon、Alexa搭載のDash Wandを販売開始、実質無料

Amazonは2017年6月15日(米国時間)、Alexaを搭載した「Amazon Dash Wand」を、Amazon.comでAmazon Primeユーザー向けに販売開始した。価格は20ドルだが、生鮮食品などを扱うAmazon Freshで使える20ドル分のクレジットが付いていて、実質無料ともいえる。

» 2017年06月16日 06時07分 公開
[三木泉@IT]

 スマートスピーカーが話題になってきた。この分野で先を行く存在であるAmazonは、「スピーカー」という形態にとらわれないAlexa搭載製品を次々に出してきたが、今度はDashとの融合を実現した。

 Amazonは2017年6月15日(米国時間)、Alexaを搭載した「Amazon Dash Wand With Alexa」を、Amazon.comでAmazon Primeユーザー向けに販売開始した。価格は20ドルだが、生鮮食品などを扱うAmazon Freshで使える20ドル分のクレジットが付いていて、実質無料ともいえる(「期間限定」とされる)。Alexaをほぼ無料で手に入れられるようになったとも表現できる。もちろんAmazonにとっては、食品や日用品の販売促進策の一環だ。

 アマゾンは日本で、特定商品のロゴが示されたボタンを押すだけで注文できる「Amazon Dash Button」を提供しているが、米国には、バーコードスキャナーとマイクを備え、スキャンあるいは音声で注文ができるDash Wandという別のダッシュもある。これがパーソナルアシスタント機能のAlexaを搭載して新たに販売開始された。

 Dash Wandはマイク、スピーカー、バーコードスキャナー、ボタンを持つ乾電池駆動のスティック型端末。防水でマグネットを備えており、冷蔵庫に付けておくことができる。商品紹介ビデオでは、作りたい料理のレシピをAlexaに聞き、量が不足するパスタソースの瓶に表示されているパーコードをスキャンしたり、「トマト」などと話すことで、商品が自動的に注文され、材料がAmazon Freshで届いて料理が作れるというシーンを示している。

 Amazon Freshの対象商品に限られることなく、あらゆる商品を注文できるようだ。ただし、Amazon.comのDash Wand販売ページには、「デジタルコンテンツの購入ができない」という書き込みがある。

 Alexa Skillと呼ばれるサードパーティ提供サービスを含め、Alexaの機能は、基本的に全て使えるようだ。このため、ホームオートメーションのコントローラーとして利用することも可能となっている。

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