Googleは2017年9月7日(米国時間)、Google Cloud Platform(GCP)で、専用接続を通じて、ユーザー組織がGCP上の自らのネットワークセグメントにプライベート接続できるオプション、「Dedicated Interconnect」の提供を明らかにした。現時点ではβ段階で、SLAは適用されないようだ。
Googleは2017年9月7日(米国時間)、Google Cloud Platform(GCP)で、専用接続を通じて、ユーザー組織がGCP上の自らのネットワークセグメントにプライベート接続できるオプション、「Dedicated Interconnect」の提供を明らかにした。現時点ではβ段階で、SLAは適用されないようだ。
GCPではこれまで、IPsecによるパブリックネットワーク経由のVPN接続が可能だった。今回の発表により、Amazon Web Servicesの「AWS Direct Connect」、Microsoft Azureの「ExpressRoute」に似た、回線レベルのプライベート接続が実現したことになる。
Dedicated Interconnectでは、GCPが「Dedicated Interconnectロケーション」と呼ぶ接続ポイントに、ユーザー側がプライベート回線を接続することで、プライベートIPアドレスによる高速・安定的なGCPへの乗り入れができるようになる。
新サービスでは、10Gbps帯域を「1サーキット」と呼び、最大8サーキットまで契約可能。複数のサーキットは、束ねて帯域幅を拡大するために使える他、冗長性を確保する構成もできる。SLAは99.99%あるいは99.9%の2通りの構成が可能という(前述の通り、現時点ではβ段階であるため、SLAは適用されない)。
料金は全世界共通で、1サーキット(10Gbps)当たり1700米ドル/月。これに下りのネットワーク転送料金(アジアでは0.042ドル/GB)が加算される。
日本では、Dedicated Interconnectロケーションとして、東京の「Equinix Tokyo(TY2)」「ComSpace I」、大阪の「NTT Telepark Dojima Building 3」「Equinix Osaka(OS1)」がリストされている。
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