エッジコンピューティング領域で産学連携へ――「Edgecrossコンソーシアム」設立日本オラクル、日本アイ・ビー・エム、NEC、三菱電機などが参加

アドバンテックなど6社は「Edgecrossコンソーシアム」を設立する。生産現場(FA)とITを協調させるオープンなソフトウェア基盤「Edgecross」の仕様策定や対応製品の認証などが主な活動内容だ。

» 2017年11月08日 11時00分 公開
[@IT]

 アドバンテック、オムロン、NEC、日本IBM、日本オラクル、三菱電機の6社は2017年11月6日、「Edgecrossコンソーシアム」を2017年11月29日に設立するとの合意を発表した。

 同コンソーシアムは、生産現場(FA)とITをつなぐエッジコンピューティング領域のソフトウェアプラットフォーム「Edgecross」の仕様策定や対応製品の認証、普及活動などを行う。また、エッジコンピューティング領域を軸とした新たな付加価値創出を目指し、IoT(Internet of Things)や日本政府が提唱する「Society 5.0」「Connected Industries」などに向けた活動を行うという。

 Edgecrossは、さまざまなメーカーの産業用PCで稼働可能なソフトウェアプラットフォーム。生産現場に近い場所でデータ分析や診断を実施することで、生産現場へのリアルタイムなフィードバックを可能にする。生産現場のデータを階層化し、抽象化して管理することで、データ活用も容易にするねらいだ。

 Edgecrossの機能は、「多種多様なアプリケーションのエッジコンピューティング領域で活用する」「生産現場のデータ収集、モデル化」「エッジコンピューティング領域でシステム構築を完結」「クラウドを含めたITシステムとのシームレスなデータ連携」「サプライチェーンやエンジニアリングチェーンの最適化」など、多岐にわたる。

 Edgecrossコンソーシアムは、大学や研究所を含む学術機関や企業、団体を受け入れ、企業や組織に産業の枠を超えた協力の場を提供することで、世界規模での活動を視野に入れつつ、あらゆる産業への拡大を目指す。

 アドバンテック、オムロン、NEC、日本IBM、日本オラクル、三菱電機の6社が幹事会社を務め、顧問には東京大学名誉教授で工学博士の木村文彦氏が就任する。当面は、Edgecrossの仕様策定などを担当する「テクニカル部会」、展示会やセミナーなどのプロモーションを企画立案する「マーケティング部会」の2つを設置して活動するという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。