ディープラーニングフレームワーク間の相互運用性を実現する「Open Neural Network Exchange(ONNX)」がバージョン1.0となり、本番環境で利用できるようになった。
Amazon Web Services(AWS)、Facebook、Microsoftの3社は2017年12月6日(米国時間)、「Open Neural Network Exchange(ONNX)」がバージョン1.0となり、本番環境で利用できるようになったと発表した。
ONNXは、「Apache MXNet」「Caffe2」「Microsoft Cognitive Toolkit」「PyTorch」といったディープラーニングフレームワーク間の相互運用性を実現するディープラーニングモデルのオープン標準フォーマット。ONNX 1.0は、異なるフレームワーク間でのディープラーニングモデルの移行を可能にすることで、これらのモデルを本番環境で利用しやすくする。例えば、開発者はPyTorchを使ってコンピュータビジョンモデルを作成し、Microsoft Cognitive ToolkitやApache MXNetを使って「推論」を実行できる。
AWSは公式ブログで、「ONNXが2017年9月に発表されて以来、このプロジェクトへのコミュニティーのサポートや参加が拡大し、活発化している」と述べている。さらに、QualcommやHuawei、Intelなど多くのハードウェアパートナーが、自社のハードウェアプラットフォームでのONNXフォーマットのサポートを発表しているという。
AWS、Facebook、Microsoftは、コミュニティーへの感謝を表明するとともに、今後もパートナーやコミュニティーと協力してONNXを進化させ、開発者が最新の研究成果を利用して、最先端のディープラーニングモデルを本番アプリケーションに統合できるようにすると述べている。
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